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ADIEMUS(アディエマス)
デビューは95年。ポップな要素を持つヒーリングミュージックユニット(ハードロック・メタルではない)。デビューアルバムは世界各国で大ヒットした。中心となっているのは、カール・ジェンキンスとミリアム・ストックリー。カールは44年生まれ、イギリスのウェールズ出身でウェールズ人とスウェーデン人のハーフ。ジャズ&プログレッシヴロックグループ、ソフト・マシーンに参加し注目された。このソフト・マシーン時代の同僚だったマイク・ラトリッジとコンビを組み、主にCM音楽の制作を行ってきた。なおマイクはアディエマスの1stアルバムまで参加。ミリアムは南アフリカ出身の女性シンガー。12歳からポップシーンで活躍しており、18歳で単身ロンドンに行き、声優やセッションシンガーとして成功していたが、91年にPRAISEというユニットで「オンリー・ユー」という曲がヒットし、ポップファンに知られる存在となった。また彼女は作詞や作曲、編曲の面でも才能を発揮しており、さらに、英語以外にもアラビア語、ヘブライ語を始め、アフリカの言語にも精通しており、そういったことがアディエマスの音楽にも影響を与えている。なお、歌っている言語は存在しない造語で、歌詞カードもない。また、二人ともアディエマスとして活動する一方、それぞれソロ作品もリリースしている。3rdアルバムでは、フィンランド公演で起用した6人の地元シンガーをアディエマスシンガーズとして全編に参加させるなど、新たな人材を参加させている。NHKスペシャルのために書き下ろされた曲があり、日本との係わりも深い。
Mld ★★☆
Key ★☆☆
Cla ★★☆
Ter ★☆☆
Bri ★☆☆
Ori ★☆☆
Voc ★★☆
THE BEST OF ADIEMUS(ザ・ベスト・オブ・アディエマス)(1999)

オリジナルアルバム3枚と、日本と欧州で別々に発売されたスペシャルエディションアルバム(以下SP)から選曲されたベストアルバム。エディットヴァージョンが多く、入門編として最適で、興味をもった人はオリジナルアルバムも聴いてみるといいのでは。また、未発表曲も収録されているので、熱心なファンやハマった人は是非。
1-Beyond The Century(世紀を越えて-ビヨンド・ザ・センチュリー)
日本盤SPに収録。邦題と同名のNHKスペシャルのために書き下ろされた曲。その後ANAのCMでも使用された。後半のサビにあたる部分で盛り上がる、高揚感のある曲。 Mld.Cla.Bri.
2-Adiemus(聖なる海の歌声)
1stに収録。タイトル通り海のイメージにぴったりな曲。壮大で幻想的な雰囲気。 Mld.Cla.
3-Cantus Inaequalis(誕生)
1stに収録。アカペラで始まる、奇妙で不思議な世界観のある1曲。 Mld.
4-Kayama(radio edit)(大地 ラジオ・エディット)
1stに収録。原曲は8分近い大作だったが、ここで聴けるのはエディットヴァージョン。美しいコーラスで始まる、フルートの音色が印象的なナンバー。 Mld.Cla.
5-In Caelum Fero(radio edit)(天空へ ラジオ・エディット)
1stに収録。これも原曲は大作で、ここではエディットヴァージョンが聴ける。リズミカルな円舞曲のムードの曲。高揚感があり、明るい雰囲気がある。 Mld.Cla.Bri.
6-Hymn(静寂)
1stに収録。また2ndの日本盤にもボーナストラックとして収録。静かでゆったりとしたムード。リズムを刻むような歌声が特徴。 Mld.Cla.
7-Cantilena(カンティレーナ)
ここで初収録された曲。サビにあたる部分ではキャッチーで盛り上がる。間奏のフルートが美しい。 Mld.Cla.
8-Cantus - Song Of The Trinity(edit)(三位一体の歌 エディット・ヴァージョン)
2ndに収録。。エディットヴァージョン。跳ねるような躍動感のある1曲。楽しげな雰囲気。 Mld.Bri.
9-Cantus - Song Of The Plains(edit)(大平原の歌 エディット・ヴァージョン)
2ndに収録。これもエディットヴァージョンで、原曲は11分半近い大作。アフリカンテイストのある壮大な雰囲気の曲。 Mld.Cla.Bri.
10-Elegia(エレーシア)
日欧両方のSP盤に収録。歌メロが良く、サビの部分はキャッチーでとても盛り上がる。 Mld.Cla.Bri.
11-Chorale VI- Cantus - Song Of Aeolus(合唱曲6-風の神の歌)
2ndに収録。前半は歌唱練習曲のようで、ほぼ歌声のみ。後半は曲調が変わり、テンポが上がり盛り上がる。 Mld.Cla.
12-Chorale I (Za ma ba)(合唱曲1)
2ndに収録。スローテンポのコーラスで始まる短い曲。高揚感がありながら、心休まる和やかなムード。 Mld.Bri.
13-Cantus - Song Of Tears(edit)(涙の歌 エディット・ヴァージョン)
2ndに収録。全体は落ち着いたムードだが、盛り上がるコーラスが印象的。7曲目と似ている。 Mld.Cla.
14-Rain Dance(edit)(レイン・ダンス エディット・ヴァージョン)
3rdと日本のSP盤に収録。アフリカの雰囲気が漂う明るい曲。 Mld.Bri.
15-Ein Wiener Walzer (A Viennese Waltz)(ウィーン・ワルツ)
3rdと日本のSP盤に収録。管楽器、弦楽器のサウンドで、クラシック音楽のような壮大なムードがある。 Mld.Cla.
16-Corrente (Courante)(クーラント)
3rdと日本のSP盤に収録。アフリカンテイストの明るい曲。笛のメロディも楽しげ。オーケストラを起用した壮大なムード。 Mld.Cla.Bri.
17-Zarabanba (Saraband)(サラバンド)
3rdと日本のSP盤に収録。静かで壮大なムードの曲。フルートが印象的。 Mld.Cla.
18-La La La Koora (Landler)(ラ・ラ・ラ・クーラ)
3rdと日本のSP盤に収録。明るく楽しげな1曲。 Bri.
19-Adiemus (1999 New Version)(聖なる海の歌声 1999年ニューバージョン)
1stに収録された2曲目のニューヴァージョン。大きな違いはないが、ポップな面が強調されている。 Mld.Cla.