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BULLET FOR MY VALENTINE
(ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン)

イギリス出身の4人組。「イギリス」という点がより注目を集めた。同じイギリス出身のJUDAS PRIESTやIRON MAIDENのような成功を収められるか。ジャンルとしては正統派のHMに近いが、曲によってはヘヴィロックに近い。メンバーはマシュー”マット”タック(Vo,G)、マイケル”パッジ”パジェット(G)、ジェイソン”ジェイ”ジェイムス(B)、マイケル”ムース”トーマス(Dr)という4人。クリーンボイスとグロウル(デス声)を使い分ける歌い方は当時まだ新しかった。ただ、それによってボーカルのマットの喉には大きな負担をかけており、手術することに。しかし、その大きな出来事を乗り越えた彼らは以前にも増し、意欲的に活動している。比較的若く、ルックスも後押しし、日本のファンも多い。

Mld ★☆☆
Spd ★★☆
Vis ★★☆

アルバムリスト

bullet for my valentine
the poison
scream aim fire
fever

BULLET FOR MY VALENTINE (ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン) (1st Mini/2005)

BULLET FOR MY VALENTINEジャケット画像

デビューミニアルバム。イギリス本国では前年にデビューしており、そのときから人気が爆発していた。そのため日本デビューも注目されており、音楽専門チャンネルではCMもよく流れていた。エンハンスト仕様になっており、1,6曲目のPVを見ることができる。まだこの時点では1曲目以外はアメリカウケしそうな流行りのヘヴィロックっぽい。

1-Hand Of Blood (ハンド・オブ・ブラッド)

イントロから耳を引くツインギターがある意味キャッチー。間奏部のギターも良い。 適度にスピード感もある。彼らの代表曲と言ってもいい。PVも制作された。 フルアルバムには未収録なのでここでしか聴けない。是非一聴を。 Mld.Spd.

2-Cries In Vain (クライズ・イン・ヴェイン)

1stアルバムにも収録。ミドルテンポのヘヴィなナンバー。 ヘヴィだがそれ一辺倒ではないのは◎。

3-Curses (カースイズ)

スローで静かに始まるが、途中からヘヴィなロックチューンに。

4-No Control (ノー・コントロール)

ミドルテンポのヘヴィロックナンバー。

5-Just Another Star (ジャスト・アナザー・スター)

イントロのギターフレーズはなかなか期待が高まる。 曲全体ではミドルテンポのヘヴィメタルナンバー。ただ随所に耳を引くギタープレイあり。

6-4 Words (To Choke Upon) (4 ワーズ トゥ・チョーク・アポン)

日本盤ボーナストラック。アップテンポのメタルチューン。 1stアルバムにも収録。

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THE POISON (ザ・ポイズン) (1st/2007)

THE POISONジャケット画像

フルレンスアルバムとしては1枚目。エンハンスト仕様になっており5曲目のPVに加えて、ダウンロードフェスのバックステージ映像とライブ映像が短いながらも収録されている。バックステージ映像ではメンバーの性格も多少見てとれる場面や、ファンと触れ合う場面が見られるが、この姿勢はこれからも続けてほしいものだ。アルバムの内容としては先行EPの流れをそのままにアグレッシヴな内容。非常にヘヴィな曲が多く、ちょっと単調な印象もあるが、5曲目のようなキラーチューンがあるだけで作品全体の印象も変わる。

1-Intro (イントロ)

哀愁ある静かなギターから始まる。2曲目へ繋がる。 Mld.

2-Her Voice Resides (ハー・ヴォイス・リサイズ)

アップテンポのヘヴィメタルチューン。ラウドなデス声がメインで、サビでクリーンボイスで歌うという 彼らのスタイルを上手く使った1曲。 Spd.

3-4 Words (To Choke Upon) (4 ワーズ トゥ・チョーク・アポン)

デビューミニアルバムにも収録されている。イントロに特徴がある。アップテンポのメタルチューン。

4-Tears Don't Fall (ティアーズ・ドント・フォール)

スローテンポのヘヴィロックチューン。パワーバラードに近い。途中変調しテンポアップ。 ソロはスピーディーでテクニカル。

5-Suffocating Under Words Of Sorrow (What Can I Do) (サフォケイティング・アンダー・ワーズ・オブ・ソロウ ホワット・キャン・アイ・ドゥ)

アルバムのリーダートラックのスピードメタルナンバー。PVも制作された。 イントロから炸裂するギタープレイのフレーズは良い意味で耳に残る大衆性がある。 彼らの代表曲の一つ。この曲のためにアルバムを買ってもいいほどカッコ良い。 Mld.Spd.

6-Hit The Floor (ヒット・ザ・フロア)

ヘヴィなリフから始まるミドルテンポのメタルナンバー。後半のコーラスは悪くない。 歌メロもまずまず。

7-All These Things I Hate (Revolve Around Me) (オール・ディーズ・シング・アイ・ヘイト リヴォルヴ・アラウンド・ミー)

スローバラード。こういう曲をより上手く使うとアルバム全体に締りが出て良い。 ヘヴィなサウンドだが歌メロは悪くない。

8-Room 409 (ルーム 409)

リズミカルでヘヴィなギターから始まるアップテンポの曲。テクニカルなギターソロが◎。 Spd.

9-The Poison (ザ・ポイズン)

ヘヴィなリフが響くイントロ。ミドルテンポのヘヴィロックチューン。

10-10 Years Today (10 イヤーズ・トゥデイ)

アップテンポのメタルナンバー。

11-Cries In Vain (クライズ・イン・ヴェイン)

デビューミニアルバムにも収録されているヘヴィロックチューン。

12-Spit You Out (スピット・ユー・アウト)

スピード感あるヘヴィメタルナンバー。 Spd.

13-The End (ジ・エンド)

静かなイントロからのスローナンバー。

14-Room 409 (live) (ルーム 409 ライヴ・ヴァージョン)

ボーナストラック。8曲目のライブバージョン。2005年2月の音源。 Spd.

15-Spit You Out (live) (スピット・ユー・アウト ライヴ・ヴァージョン)

ボーナストラック。12曲目のライブバージョン。2005年2月の音源。 Spd.

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SCREAM AIM FIRE (スクリーム・エイム・ファイア) (2nd/2008)

SCREAM AIM FIREジャケット画像

マットの喉の手術を乗り越えて発売された2nd。やはり多少声質の変化は感じるものの、さほど気にはならない。むしろ以前のデス声(グロウル)がきつかった人にとっては聴きやすくなったような気も。普通の歌声の部分が全体的に増えた点も聴きやすくなった。(ラウドな歌声に関して、リードボーカルはマットだが、バックボーカルでジェイも参加しているため、そういう声のどこまでがマットの声かは定かではないのではっきりとは言えないが…)音楽性は大きくは変わっていないが、メジャーコードを使った曲が増えた影響か、明るめの雰囲気の曲もあり、より多彩に。速い曲が多いというのもそういうのが好きな人(自分も)にとっては嬉しい。定番となっているがエンハンスト仕様で1曲目のPVが収録されている。なお、来日記念盤としてDVD付きの限定盤としても発売され、DVDには1曲目のScream Aim FireのPVとそのメイキングなど。ただ、この手法は初回盤の発売前から楽しみにしていたファンからするとありがたくない…。

1-Scream Aim Fire (スクリーム・エイム・ファイア)

スピード感があり、リーダートラックとして相応しいフックのある曲。 もちろんPVも。掛け声の部分はライブで盛り上がりそう。 テクニカルなソロもカッコ良い。 Spd.

2-Eye Of The Storm (アイ・オブ・ザ・ストーム)

サビの歌メロもなかなか良いスピードメタルチューン。ギターのカッコ良さは随一。 Mld.Spd.

3-Hearts Burst Into Fire (ハーツ・バースト・イントゥ・ファイア)

新しいタイプの曲。メジャーコードを使っているためか、明るい雰囲気を感じる。 イントロのギタープレイが独特で◎。ミドル〜アップテンポ。 ここまで耳を引くメロディは今までになく、キャッチーなリフなど成長を感じる1曲。 Mld.Bri.

4-Waking The Damon (ウェイキング・ザ・ディーモン)

彼ららしいスピードメタルナンバー。サビにフックのある歌メロ。耳に残る。 変調するなどメタルらしい展開も◎。 Spd.

5-Disappear (ディスアピア)

イントロのスピーディーなリフが良い。この曲も歌メロの成長を感じる。 スパイス程度の比重のデス声と通常の歌声のバランスが良く聴きやすい。 Spd.

6-Deliver Us From Evil (デリヴァー・アス・フロム・イーヴル)

抑えめのリフから始まるミドル〜アップテンポのヘヴィメタルナンバー。

7-Take It Out On Me (テイク・イット・アウト・オン・ミー)

疾走感溢れるメタルチューン。ボーカルのメロディラインが本当に良くなったと感じる1曲。 Mld.Spd.

8-Say Goodnight (セイ・グッドナイト)

スローテンポのヘヴィなパワーバラード。

9-End Of Days (エンド・オブ・デイズ)

ツインギターのリフがカッコ良いスピードメタルナンバー。 Spd.

10-Last To Know (ラスト・トゥ・ノウ)

スピード感溢れるメタルチューン。フックのあるサビは耳に残る。歌メロの良さに成長を感じる1曲。 Spd.

11-Forever And Always (フォーエヴァー・アンド・オールウェイズ)

メジャーコードで展開する明るめの曲調のスローテンポの1曲。。 Mld.

12-No Easy Way Out (ノー・イージー・ウェイ・アウト)

日本盤ボーナストラック。こちらも新しいタイプのナンバー、かと思いきやカバー曲。 映画ロッキー4のサントラからアメリカ人シンガー、ロバート・ディッパーのカバー。 キーボードも使った初めての曲か。 Mld.Key.

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FEVER (フィーヴァー) (3rd/2010)

FEVERジャケット画像

世界を狙っていると思わせる勢いのあるアルバム。前作よりもスピード感と攻撃性を増した感がある。発売元が変わったからか、エンハンスト仕様なし、初回生産分のスペシャルプライスもなく、値段は若干高めとファンには少し寂しいが、内容は間違いない。日本盤ボーナストラックは4曲と多めで、中身もあなどれない出来。なお、初回生産限定盤としてDVD付きでも発売され、DVDには3曲目のThe Last FightのPVとそのメイキングなどが収録された。

1-Your Betrayal (ユア・ビトレイヤル)

ドラムのみのイントロからヘヴィなギターリフへと繋がるスロー〜ミドルテンポのナンバー。 サビは聴きやすい。

2-Fever (フィーヴァー)

攻撃的なリフから始まるアグレッシヴなメタルチューン。スピード感ある部分が多いがけっこうテンポが変わる。 Spd.

3-The Last Fight (ラスト・ファイト)

リーダートラックであり、PVも制作されたスピードメタルナンバー。 イントロから耳を引かれる魅力がある。フックのあるギタープレイが良い。 歌メロもあって非常に彼ららしい1曲。 Mld.Spd.

4-A Place Where You Belong (ア・プレイス・ウェア・ユー・ビロング)

静かな落ち着いた雰囲気のスローバラード。ギターメロディが良い。 Mld.

5-Pleasure And Pain (プレジャー・アンド・ペイン)

スピード感あるメタルナンバー。ヘヴィなサウンドだが、サビは歌メロもあり、非常にフックがあって◎。 ギターソロもなかなか。 Spd.

6-Alone (アローン)

何気ないがキーボードのサウンドが味付けされているイントロから始まるミドルテンポの曲。 テンポアップし速い部分もある。 Spd.

7-Breaking Out , Breaking Down (ブレイキング・アウト、ブレイキング・ダウン)

キャッチーなコーラスのイントロは珍しい始まり方をするアップテンポのメタルチューン。 サビはフックがあり耳に残りやすい。アコースティックギターで終わるのは面白い。 Spd.

8-Bittersweet Memories (ビタースウィート・メモリー)

スローテンポの落ち着いた雰囲気のパワーバラード。

9-Dignity (ディグニティ)

イントロは1stアルバムの「Suffocating Under〜」を彷彿させるツインギターが光るメタルナンバー。 ミドル〜アップテンポ。 Spd.

10-Begging For Mercy (ベッギング・フォー・マーシー)

アグレッシヴでヘヴィなリフが響くメタルチューン。サビはキャッチーで聴きやすい展開。

11-Pretty On The Outside (プリティ・オン・ジ・アウトサイド)

ヘヴィなリフから始まるスピードナンバー。変調する展開はなかなか良い。 Spd.

12-The Last Fight (acoustic version) (ラスト・ファイト アコースティック・ヴァージョン)

ボーナストラック。3曲目のアコースティックバージョン。かなり印象が変わって面白い。 ピアノの旋律が悲しい。 Mld.Key.

13-Road To Nowhere (ロード・トゥ・ノーウェア)

ボーナストラック。アコースティックギターのイントロが落ち着いた雰囲気のスローチューン。 だが、中盤で突然曲調が変化しBFMVらしいヘヴィメタルナンバーに。 Mld.Spd.

14-Watching Us Die Tonight (ウォッチング・アス・ダイ・トゥナイト)

ボーナストラック。ツインギターで始まるスピードメタルチューン。 Spd.

15-One Good Reason Why (ワン・グッド・リーズン・ホワイ)

ボーナストラック。アグレッシヴなギターリフのスピードメタルナンバー。 ツインギターは彼ららしいサウンドに聴こえる。 Spd.

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