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DARK LUNACY(ダーク・ルナシー)

イタリア出身の4人組。ジャンルは北欧デスメタル、もしくはメロディックデスメタルか。大きな特徴は、やはりヴァイオリンを中心に弦楽器を使用しているところだろう。この手法は彼ら独自というわけではなく、過去に同じ手法をとったバンドは多くいるらしい。だが、やはり一般的というほど多いわけではなく、大きな成功を収めたバンドもなく、聴いたことがなかった人(自分も含め)にとってはかなり斬新なものに感じる。(評価のKey.はヴァイオリンを含めたもの)

Mld ★☆☆
Spd ★☆☆
Key ★★★
Drk ★☆☆
Ori ★★☆

FORGET-ME-NOT (フォーゲット・ミー・ノット) (2nd/2004)

FORGET-ME-NOTジャケット画像

基本はデスメタルだが、そこにヴァイオリン、ビオラ、チェロといった弦楽器がバックで流れるという独特のサウンドが特徴。展開がややワンパターンな気もするが、この音世界はなかなか面白い。全体を通して雰囲気は暗め。1曲あたり5分〜8分と長めの曲が多いのも特徴。メンバーはマイク(Vo)、エノミス(G)、イマー(B)、バイカル(Dr)、という4人。エンハンスト仕様となっており12曲目のMVも見ることができる。

1-The Dirge (ザ・ダージ)

雨音のSEから弦楽器の悲しげな旋律へと繋がるインスト。 Mld.Key.Drk.Ori.

2-Lunacyrcus (ルナサーカス)

ヘヴィなリフと弦楽器のコントラストがユニーク。しかもデス声。アコーディオンの音色も面白い。 変化もあり、スローテンポから速い部分まである。 Mld.Spd.Key.Drk.Ori.

3-Fragile Caress (フラジャイル・カレス)

悲しげなピアノのメロディが印象的なイントロからツーバス響くスピーディでヘヴィな展開となるメタルチューン。 その後は弦楽器も入り、歌はもちろんデス声(グロウル)。この対比が彼らの真骨頂。変化も多い。曲が良くおすすめの1曲。 Mld.Spd.Key.Drk.Ori.

4-Through The Non-Time (スルー・ザ・ノン・タイム)

ギターのメロディがなかなか良いメタルナンバー。転調も頻繁で速かったり遅かったり。 弦楽器の冷たい旋律もバックで良い存在感を見せる。 Mld.Spd.Key.Drk.Ori.

5-Defaced (ディフェイスト)

弦楽器の奇妙な旋律から入るミドルテンポのヘヴィなナンバー。 Key.Drk.Ori.

6-Serenity (セレニティ)

イントロはピアノの音色から始まるメタルチューン。前半は非常に静かな曲調だが、途中で転調しデスメタルな部分も。変化が多く様々な表情を見せる。 Mld.Spd.Key.Drk.Ori.

7-My Dying Pathway (マイ・ダイイング・パスウェイ)

スピード感のあるメタルナンバー。悲しげな弦楽器の旋律も健在。 Spd.Key.Drk.Ori.

8-Fiamm (フィアム)

弦楽器の寂しげなメロディから入るメタルチューン。転調が多く、スピーディな部分も。8分を超える大作。 Mld.Spd.Key.Drk.Ori.

9-Lacryma (ラクリマ)

アコースティックギターの静かなメロディにのせて女性ボーカル(クリーンボイス)が歌い上げるローテンポのナンバー。3分半と短い曲だが、こういう曲を上手く配置すると流れが出来て良い。 Mld.

10-Die To Reborn (ダイ・トゥ・リボーン)

イントロから激しいサウンドのスピードメタルナンバー。冷たい弦楽器の旋律とピアノのサウンドも非常に良い味を出している。曲調が変化する。 Mld.Spd.Key.Drk.Ori.

11-Forget-Me-Not (フォーゲット・ミー・ノット)

アルバムタイトルトラック。ギターのヘヴィなリフから入るメタルナンバー。7分を超える長編。序盤はヴァイオリンの音色が聞こえてこないが、中盤以降に登場する。変化が多く、忙しい展開。 Mld.Spd.Key.Drk.Ori.

12-Dolls (ドールズ)

日本盤ボーナストラック。1stアルバムに収録されていた曲。 イントロから悲しげな弦楽器のメロディが流れ、ギターのヘヴィなリフへと展開するという彼ららしいメタルナンバー。 7分を超える大作。エンハンスト仕様でMVも見られる。 Key.Ori.

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