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HIGHLORD(ハイロード)

イタリア出身5人組。ジャンルはメロディックスピードメタル。中心メンバーはステファノ・ドロエット(G)とアレッサンドロ・ムスチョ(Key)だが、曲作りは大部分をアレッサンドロ・ムスチョが担当していることからも、キーボードがメインのサウンドになっている。キーボード大好きのメロスピファン(自分もそうだが…)にはたまらない音世界になっている。ただ、その当人は後に脱退した。アニメの主題歌をカヴァーすることが定番となっているのはユニーク。聖闘士星矢、北斗の拳、ドラゴンボールZ、エヴァンゲリオンなど。(北斗の拳は同じイタリア出身のメタルバンドDGMもカヴァー。)

Mld ★☆☆
Spd ★★☆
Key ★★☆
Cla ★☆☆
Vis ★☆☆

アルバムリスト

when the aurora falls...
breath of eternity

WHEN THE AURORA FALLS... (ウェン・ジ・オーロラ・フォールズ) (2nd/2001)

WHEN THE AURORA FALLSジャケット画像

通算2枚目で日本デビューアルバム。荒削りな部分はあるものの、スピード感溢れるメロディアスな作風は、メロスピファンの間ではちょっとした話題となった。ただ、1曲あたりの時間は長めで、転調も多く、テクニカルな部分も含めてみるとプログレにも通じる。日本盤ボーナストラックは1stアルバム収録曲のリメイクヴァージョンだが、かなりラフなものになっている。メンバーはアレッサンドロ・ムスチョ(Key)、ステファノ・ドロエット(G)、ヴァッセ(Vo)、ディエゴ・デ・ヴィータ(B)、ルカ・ペレグリーノ(Dr)。

1-When The Aurora Fall (ウェン・ジ・オーロラ・フォールズ)

2曲目に繋がる、定番と言えるインストゥルメンタル。キラキラのキーボードサウンドで壮大な雰囲気も。 Mld.Spd.Key.Cla.

2-Don't Kill Me Again (ドント・キル・ミー・アゲイン)

イントロからキーボード満載のスピードメタルナンバー。曲もなかなか良い。曲の途中で一旦静かになる。変化が多い。 Mld.Spd.Key.

3-Frozen Heaven (フローズン・ヘヴン)

こちらもメロスピチューン。キーボード弾きまくりで長いソロも聴きどころ。メロディも悪くない。映像はバンド公式のものではないが、作曲のアレッサンドロ・ムスチョ個人のチャンネルにあったので載せておく。猫…。 Mld.Spd.Key.

4-We Are Gods (ウィ・アー・ゴッズ)

ミドルテンポのメタルナンバー。ストリングスのキーボードサウンドがカッコ良い。 Key.

5-All I Want (オール・アイ・ウォント)

個人的にはこのアルバムで1番おすすめのスピードナンバー。キーボード全開で、そういうのが好きな人にはたまらない。歌メロも良く、サビのコーラスは盛り上がる。変化がある長めのソロがあるせいか、曲は長め。 Mld.Spd.Key.

6-Again (アゲイン)

ピアノサウンドが特徴のスローテンポのバラードナンバー。壮大な雰囲気のパワーバラード。 Mld.Key.

7-Perpetual Fury (パーペチュアル・フューリー)

多くのファンが名曲とするクサメロ度の高いメロスピナンバー。イマイチ個人的にはクサいメロディというのは分からないが、非常にカッコ良い曲であるのは間違いない。変化が多く、キーボードの活躍度が大きい。力強さがあるのでメロパワに近いかも。7分半という長さはあまり感じない。 Mld.Spd.Key.

8-Le Rouge Et Le Noir (レ・ルージュ・エト・レ・ノア)

イントロからキーボード(ストリングス)が印象的なアップテンポのナンバー。イントロはゆっくりだが途中からテンポアップする展開。変化が多い。 Spd.Key.

9-Tears Of Darkness (ティアーズ・オブ・ダークネス)

重厚感のあるリフがカッコ良い疾走曲。長いイントロの後、雰囲気が変化していく。後半にも同じ展開が見られる。9分を超える長編。おすすめ。 Spd.Key.

10-You'll Never Be Lonely (ユール・ネヴァー・ビー・ロンリー)

スローテンポのバラード。アコースティックに近い、静かなムード。曲はまずまず。 Key.

11-The Eclipse (ジ・エクリプス)

日本盤ボーナストラック。1stアルバム収録曲のリメイクヴァージョン。アップテンポのナンバーで変化が多い。 Spd.Key.

12-Will Of A King (ウィル・オブ・ア・キング)

日本盤ボーナストラック。同じく1stアルバム収録曲のリメイク。イントロのハイトーンヴォイスは若干怪しく、笑いそうになる。曲はなかなかカッコ良い。曲の長さは7分半となっているが、この曲自体は実質6分程で、残りはラフなジャムセッションのようなものが収録されている。 Spd.Key.Cla.

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BREATH OF ETERNITY (ブレス・オブ・エタニティ) (3rd/2002)

BREATH OF ETERNITYジャケット画像

ヴォーカリストが交代した3rdアルバム。1st,2ndでヴォーカルを務めたヴァッセは喉を悪くしてしまい、以前のような歌声で歌えなくなってしまったのが理由。新ヴォーカリストのアンドレア・マルチシオは若干タイプの異なる歌声で、多少粘り気のあるようなクセのある声だが、安定感があり、歌唱力では前任を上回るだろう。曲の完成度は前作よりも高いように感じるが、歌メロは弱くなった気がする。それでも期待を裏切らない「正統派」のメロスピチューンがしっかりと入っている。また、ボーナストラックでは日本のアニメ「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」の第1弾のオープニング曲をカヴァーしたことで話題となった。海外で日本のアニメが大きな人気を集めているのは有名。

1-Atlantis Part 1 : Beneath A Silent Sky (ビニース・ア・サイレント・スカイ)

アルバム全体のイントロダクションでもあるインストゥルメンタル。次の曲へ繋がっている。後半に雰囲気が変化し、期待感の高まる作りはなかなかのクオリティ。 Key.

2-Part 2 : The Dreamer And The Deep Ocean (ザ・ドリーマー・アンド・ザ・ディープ・オーシャン)

イントロのスピード感のあるリフは強烈なインパクトがある。歌に入るとテンポが落ち着いてしまうというのはちょっと残念で、それはアルバム全体を通しても言える。力強さのある疾走曲で、中盤のキーボードソロから続く流れは非常にカッコ良い。変化が多く、静かな部分もあり、7分近い曲だが、長さはあまり感じない。 Spd.Key.

3-Stream Of Illusion (ストリーム・オブ・イリュージョン)

リズム感がありノリやすいタイプのアップテンポのメタルチューン。変化があり、キーボードソロがなかなか良い。 Spd.Key.

4-Dream Chaser (ドリーム・チェイサー)

イントロからキーボード全開で「いかにも」という正統派のメロスピナンバー。歌メロもまずまず良く、サビのコーラスはキャッチーで印象に残る。オススメの1曲。 Mld.Spd.Key.

5-Back From Hell (バック・フロム・ヘル)

YNGWIE MALMSTEENの名曲「You Don't Remember, I'll Never Forget」にそっくりなイントロで始まるスロー〜ミドルテンポのナンバー。このテンポ、サウンドで始まると、この曲に似てると言われてしまうのはかわいそうな気もするが、曲はなかなか良く、サビのコーラスも耳に残りやすい。 Mld.Key.

6-Show Me Your Kingdom (ショウ・ミー・ユア・キングダム)

キラキラのキーボードサウンドが特徴のアップテンポなメロディアスナンバー。歌メロが良ければ名曲になっていたかも。 Spd.Key.

7-Follow Me (フォロウ・ミー)

ヘヴィなサウンドのパワーメタルチューン。序盤はミドルテンポだが、アップテンポに変化する。 間奏では曲調が変わる部分がカッコ良い。ギターとキーボードのユニゾンも◎。 Spd.Key.

8-Breath Of Eternity (ブレス・オブ・エタニティ)

アルバムタイトルトラックで、部分的なスピード感ではアルバム1番か。キーボードの存在感がより一層大きく、多重録音の部分もある。歌メロが弱いのがなんとももったいない。変化が多く、忙しい印象。 Spd.Key.

9-Phoenix's Fire (フェニックス・ファイア)

ミドルテンポで怪しげなムードがあるメタルナンバー。途中デス声に近いような荒々しい歌声がコーラスのように入り、さらにピアノのサウンドが良いコントラストになっていて耳を引く。転調する間奏も◎。 Spd.Key.

10-Moonlight Romance (ムーンライト・ロマンス)

アコースティックバラード。非常に歌メロも良く、間奏でサックスのサウンドを使っている点も良い。もっとアルバムの序盤から中盤に持ってくるとメリハリが付いて良いような気がする。 Mld.Key.

11-Pegasus Fantasy (ペガサス・ファンタジー)

日本盤ボーナストラック。アニメ「聖闘士星矢」の最初の主題歌である「ペガサス幻想(ファンタジー)」。オリジナルは日本のHM/HRバンド「MAKE-UP」。かなり原曲に近いアレンジになっている。歌詞はサビの「セイントセイヤー!」はそのままで、他はほぼ直訳。ドラムサウンドだけがやけに浮いているのがもったいない。 Mld.

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