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KORPIKLAANI(コルピクラーニ)
フィンランド出身。ジャンルはフォークメタル、旅(たび)メタル(?)。アコーディオン、バイオリン、バグパイプ、フルートなどを含めた北欧の民族楽器を使い、独特の民族音楽風のサウンドとメタルを融合した音楽性が話題となった。MVが奇妙で面白いのも話題となった。また、日本のレコード会社側でアルバム名や曲名にユニークな邦題を付けているのも興味深い。バンドの前身は93年にまで遡り、SHAMAANI DUO、SHAMANと名前を変えながら、メンバーチェンジを経て、コルピクラーニとして2003年にデビュー。コンスタントにアルバムを発表している。
Spd ★☆☆
Bri ★★☆
Ori ★★☆
VOICE OF WILDERNESS (荒野のコルピクラーニ) (2nd/2005)

日本で人気が出るきっかけとなった2ndアルバム。民族音楽の雰囲気が満点の独特なヘヴィメタルが楽しめる。聴いていて楽しくなるような雰囲気の曲が多い。メロディアスハードポップの明るさとは違う、ドンチャン騒ぎの明るさ。ほとんどの曲が3〜4分程度とコンパクトで聴きやすいのも良い。エンハンスト仕様になっており、本作の7曲目と前作のWooden Pintsという2曲のMVを観ることが出来る。どちらも画質は良いとは言えない。なお、メンバーはヨンネ・ヤルヴェラ(Vo,G)を中心に、ヒッタヴァイネン(ヤーコ・レメティ)(Vio,Flu)、トニ・ホンカネン(G)、ケーン(G)、アルト・ティッサリ(B)、マットソン(Dr)、アリ・マータ(Per)という7人編成。
1-Cotteges & Saunas (サウナでひとっ風呂)
アコーディオンとバイオリンのサウンドが特徴のイントロで始まる疾走曲。アイヌのムックリのような音色も聴こえる。コーラスは楽しげな雰囲気がある。 Spd.Key.Bri.Ori.
2-Journey Man (旅行けば)
バイオリンが前面に出たスピードナンバー。バイオリンのメロディや間奏での軽やかなフルートや打楽器の音色は明るさを感じる。約2分半を一気に駆け抜ける印象。 Mld.Spd.Bri.Ori.
3-Fields In Flames (燃えろ!キャンプファイヤー)
アップテンポのメタルナンバー。バイオリンの存在感は相変わらず大きいが、メタルらしいヘヴィなギターのリフも聴ける。 Mld.Ori.
4-Pine Woods (魔の森に立ち向かえ!)
フルートのメロディが印象的なインストゥルメンタル。序盤から曲調が変わりメロディアスなギターと融合したサウンドはなかなか心地良い。後半にまた曲調が変化し、アグレッシヴなメタルサウンドになるのも面白い。 Mld.Spd.Ori.
5-Spirit Of The Forest (森の中でハッスルハッスル)
奇妙な男の声から始まるスローテンポのナンバー。途中叫ぶような掛け声で静かになるの展開はユニーク。ヘヴィなギターサウンドも特徴。 Ori.
6-Native Land (大自然って気持ちいい)
アコーディオンの音色が特徴のヘヴィなスローチューン。前の曲に近い雰囲気。 Key.Ori.
7-Hunting Song (”狩り”こそ漢の宿命)
スローテンポで怪しく重たい雰囲気で始まるが、すぐにスピーディな曲調に変わる。楽しげでラフなコーラスは彼らのトレードマーク。ユニークなMVも制作された。(画質は悪い。あえて古い感じにしてるのか、単に低予算でしか作れなかったのか) Spd.Ori.
8-Ryyppajaiset (ビール飲み放題)
スピード感のあるバイオリンのメロディで始まるインストゥルメンタル。変化もあってテクニカルな印象。 Spd.Ori.
9-Beer Beer (吐くまで飲もうぜ)
バグパイプの音色が特徴のスピードナンバー。ピアービアー!と歌うサビは印象的。(こちらの映像も低画質) Spd.Ori.
10-Old Tale (実録!フィンランド昔話)
静かな雰囲気でいかにも民族音楽っぽい雰囲気で始まるが、途中で激しいギターのリフが入ってきて曲調が変わる。ギターとバイオリンのサウンドがメイン。アルバム最長で5分半を超える。 Mld.Ori.
11-Kadet Siipina (悲しみのコルピクラーニ)
悲しげなフルートのメロディが特徴のスローテンポの曲。 Mld.Ori.