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QUEEN(クイーン)
イギリス出身4人組。皆さんご存知のあまりにも有名なロックバンド。結成は73年。イギリス本国よりも日本で最初に人気が爆発したため、日本への思いも特別なものがあった。日本語の歌詞の「TEO TORRIATTE(手をとりあって)」という曲も制作した。(ローマ字の綴りは微妙に間違っていた。)メンバーはフレディ・マーキュリー(Vo)、ブライアン・メイ(G)、ジョン・ディーコン(B)、ロジャー・テイラー(Dr)という4人で一度もメンバーチェンジはなかった。91年にフレディが亡くなった後、新たにヴォーカリストを加えてスタジオアルバムを制作することはなかったが、FREEやBAD COMPANYで活躍したポール・ロジャースをゲストヴォーカルとしてツアーを行った。ポールは2009年にはその活動を終了し、BAD COMPANYで活動している。なお、ジョン・ディーコンは97年に音楽業界から引退しており、その後は残った二人でクイーン名義で活動している。
Seven Seas Of Rhye (輝ける7つの海) (QUEEN II/1974)
イントロの明るくリズミカルなピアノが印象的。フレディ作詞作曲。
Killer Queen (キラー・クイーン) (SHEER HEART ATTACK/1974)
指を鳴らす音とピアノのイントロが印象的なポップロックナンバー。ビデオクリップでは女装する姿が話題になった。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
Now I'm Here (誘惑のロックンロール) (SHEER HEART ATTACK/1974)
ギターが一定のリズムを刻む伴奏に乗って歌うイントロから始まるミドルテンポのナンバー。彼ららしいコーラスも。
ギターサウンドはキャッチー。邦題はシングルカットされた当時のもの。ブライアン・メイ作詞作曲。
Stone Cold Crazy (ストーン・コールド・クレイジー) (SHEER HEART ATTACK/1974)
スピード感溢れるハードロックナンバー。歴代の数ある歌のなかでも、おそらく1番激しい曲。後にメタリカがカヴァーしている。メンバー全員の共作。
You’re My Best Friend (マイ・ベスト・フレンド) (A NIGHT AT THE OPERA (オペラ座の夜)/1975)
キーボードの柔らかなサウンドが特徴で、タイトル通り曲自体もとても心温まる曲調。ジョン・ディーコン作詞作曲。
Bohemian Rhapsody (ボヘミアン・ラプソディ) (A NIGHT AT THE OPERA (オペラ座の夜)/1975)
彼らの代表曲。イギリス本国で9週連続1位を記録した大ヒット曲。オペラ的なこの曲は、1曲のなかに
様々な要素を含んでいる。このビデオクリップは当時話題となった。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
Somebody To Love (愛にすべてを) (A DAY AT THE RACES (華麗なるレース)/1976)
イントロから美しいハーモニーのコーラスが印象的な曲。ピアノの旋律が良い。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
We Will Rock You (ウィ・ウィル・ロック・ユー) (NEWS OF THE WORLD (世界に捧ぐ)/1977)
ドラムのリフともいうべき、あまりにも有名なリズムのロックナンバー。タイトルは知らなくても、誰もが一度はどこかで聴いたことがあるはず。ブライアン・メイ作詞作曲。
We Are The Champions (伝説のチャンピオン) (NEWS OF THE WORLD (世界に捧ぐ)/1977)
代表曲の一つ。スポーツシーンでも優勝した時によく使われる。あまりにも有名な1曲。フレディが左右白黒の前身タイツを着たPVも印象的。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
Bicycle Race (バイシクル・レース) (JAZZ/1978)
「バーイシクル!」というフレーズを繰り返すとてもキャッチーなナンバー。自転車のベルの音など、作りがユニーク。これも色々な所で聴かれる1曲。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
Don't Stop Me Now (ドント・ストップ・ミー・ナウ) (JAZZ/1978)
日本ではCMソングとして有名になった1曲。最近ではダイハツの車のCMで使用されたアップテンポのナンバー。ピアノ伴奏の静かなイントロで始まるが、途中から明るい曲調に変わる。全編通してピアノが良い。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
Play The Game (プレイ・ザ・ゲーム) (THE GAME/1980)
ピアノのメロディが印象的で、美しいコーラスも堪能できる。穏やかな雰囲気の1曲。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
Another One Bites The Dust (地獄へ道づれ) (THE GAME/1980)
ベースのリズムが特徴の異色な1曲。ダンスやR&Bの要素が強い。マイケル・ジャクソンが絶賛したこともあり全米No.1ヒットとなった。ジョン・ディーコン作詞作曲。
Crazy Little Thing Called Love (愛という名の欲望) (THE GAME/1980)
初の全米No.1ヒットになったリズミカルでノリのいい明るいナンバー。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
Save Me (セイヴ・ミー) (THE GAME/1980)
ピアノ伴奏のスローテンポのナンバー。サビでは盛り上がる。ブライアン・メイ作詞作曲。
Flash's Theme (フラッシュのテーマ) (FLASH GORDON/1980)
映画「フラッシュ・ゴードン」のテーマ曲。サビのコーラスは様々な所で使われていて有名。ブライアン・メイ作詞作曲。
Under Pressure (アンダー・プレッシャー) (HOT SPACE/1982)
デヴィッド・ボウイとの共作で話題となったポップな曲。もちろん全英No.1ヒット。ベースのリズムが心地良い。
Radio Ga Ga (レディオ・ガ・ガ) (THE WORKS/1984)
スローテンポのリズミカルなポップナンバー。手拍子のリズムで歌うサビはとてもキャッチーで耳に残る。ユニークなPVも制作。ロジャー・テイラー作詞作曲。
It's A Hard Life (永遠の誓い) (THE WORKS/1984)
イントロからキーボードが目立っている心落ち着くスローテンポのナンバー。ピアノの伴奏が良い。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
I Want To Break Free (自由への旅立ち) (THE WORKS/1984)
フレディの主婦のコスプレがユニークなビデオクリップが印象的。スローテンポで明るいメロディのポップな1曲。ジョン・ディーコン作詞作曲。
Hammer To Fall (ハマー・トゥ・フォール) (THE WORKS/1984)
キャッチーなリフが耳に残る明るいムードのロックナンバー。サビのコーラスは盛り上がる。ブライアン・メイ作詞作曲。
One Vision (ひとつだけの世界) (A KIND OF MAGIC/1986)
壮大なムードのイントロから始まる明るく高揚感のあるロックチューン。メンバー全員での制作。
A Kind Of Magic (カインド・オブ・マジック) (A KIND OF MAGIC/1986)
ミドルテンポのポップロックナンバー。ソフトなギターサウンドが心地良い。ロジャー・テイラー作詞作曲。
Friends Will Be Friends (心の絆) (A KIND OF MAGIC/1986)
心温まるスローテンポの落ち着いた1曲。タイトル通りの穏やかなメロディ。ギターには哀愁がある。フレディ・マーキュリーとジョン・ディーコンの共作。
The Miracle (ザ・ミラクル) (THE MIRACLE/1989)
キーボードの華やかなサウンドが特徴のスローテンポの曲。フレディ・マーキュリー作詞作曲。
I Want It All (アイ・ウォント・イット・オール) (THE MIRACLE/1989)
タイトルをそのまま歌う部分は有名。全編を聴くととにかくカッコ良いハードロックナンバー。アコースティックギターとエレキギターを併用したサウンドがまた心地良い。ギターソロがまた素晴らしい。個人的に大好きな1曲。ブライアン・メイ作詞作曲。
Breakthru (ブレイクスルー) (THE MIRACLE/1989)
重い雰囲気のイントロからアップテンポのポップな曲へ変化する。サビのコーラスはさすが。フレディ・マーキュリーとロジャー・テイラーの共作。
Innuendo (イニュエンドウ) (INNUENDO/1991)
フラメンコのリズムが印象的なロックナンバー。怪しげな雰囲気で始まる。フラメンコギターのメロディをエレキギターのソロで繰り返す所がカッコ良い。フレディ・マーキュリーとロジャー・テイラーの共作。
I'm Going Slightly Mad (狂気への序曲) (INNUENDO/1991)
暗く重いムードを作り出しているキーボードが印象的。フレディ・マーキュリーが作詞作曲。
Headlong (ヘッドロング) (INNUENDO/1991)
キャッチーなロックナンバー。ミドル〜アップテンポでノリのいいサビが印象的。ブライアン・メイ作詞作曲。
The Show Must Go On (ショウ・マスト・ゴー・オン) (INNUENDO/1991)
イントロのキーボードが緊張感あるムードを演出する壮大な雰囲気のロックナンバー。サビはフックがあり盛り上がる。ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンの共作。
GREATEST HITS III (グレイテスト・ヒッツ 3) (Best/1999)

フレディの死後に未発表音源等を集めた「MADE IN HEAVEN」や、ブライアン・メイのソロ作、追悼コンサートなどの音源を集めたベストアルバム第3弾。
1-The Show Must Go On (live) (ショウ・マスト・ゴー・オン ライヴ・ヴァージョン)
「INNUENDO」に収録されたナンバーをエルトン・ジョンがフレディ追悼で歌ったもの。97年のパリでのライヴでの音源。原曲はハイトーンで歌っているサビだが、エルトンは低くどっしりとした歌い方で歌い上げている。個人的にはこっちのほうが好きかも。
2-Under Pressure (rah mix) (アンダー・プレッシャー)
デヴィッド・ボウイとの共作で知られるナンバーをリミックスしたもの。ブライアンとロジャーのレコーディングをフィーチャーしている。
3-Barcelona (バルセロナ)
キラキラと煌びやで壮大な雰囲気の曲。モンセラ・カバリエというスペインのオペラ歌手との美しいデュエットソング。87年発売時は英国で最高8位だったが、92年バルセロナ五輪に使用され再発されたときは2位を記録。
4-Too Much Love Will Kill You (album version) (トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー アルバム・ヴァージョン)
美しいキーボードのメロディから始まるスローテンポの感動的なバラードソング。この曲はブライアン・メイ、フランク・ムスカー、エリザベス・レイマーズが書いた曲で、92年のフレディ追悼コンサートで初披露された曲。これはフレディが歌ったクィーン(アルバム)ヴァージョンで、アルバム「MADE IN HEAVEN」に収録されたもの。
5-Somebody To Love (live) (愛にすべてを ライヴ・ヴァージョン)
「A DAY AT THE RACES」の収録曲をジョージ・マイケルがフレディ追悼コンサートで歌ったもの。ゴスペル合唱団だけでなく、72000人の観客を含めた歌声が美しい。
6-You Don't Fool Me (ユー・ドント・フール・ミー)
キーボードの静かなメロディから始まる、落ち着いた雰囲気ではあるが、ディスコフレイヴァーのノリの良いポップナンバー。「MADE IN HEAVEN」に収録。
7-Heaven For Everyone (single version) (ヘヴン・フォー・エヴリワン シングル・ヴァージョン)
穏やかで心温まるポップチューン。元々はロジャーのソロプロジェクト用に書かれた曲。英国では最高2位を記録。アルバムヴァージョンは「MADE IN HEAVEN」に収録。
8-Las Palabras De Amor (The Words Of Love) (ラス・パラブラス・デ・アモール 愛の言葉)
一部スペイン語の歌詞もあるスローテンポのバラードソング。煌びやかなキーボードサウンドが特徴。
「HOT SPACE」に収録された。シングルカットされ、ヒットした。特に南米のファンに愛される曲。
9-Driven By You (ドリヴィン・バイ・ユー)
ブライアンのソロアルバム「BACK TO THE LIGHT」収録曲。シングルとしてもヒットした(最高6位)。もちろんリードヴォーカルはブライアン。明るい曲調のアップテンポのロックナンバー。
10-Living On My Own (radio mix) (リヴィング・オン・マイ・オウン ラジオ・ミックス)
元は85年発売のフレディのアルバム「Mr.バッド・ガイ」に収録されていた曲。93年にリミックスし再発された際は英国で2週連続1位とヒットした。ミドルテンポのポップチューン。ピアノのリズミカルな演奏が印象的。中盤の間奏ではフレディがスキャットマンのような歌い方をする。
11-Let Me Live (レット・ミー・リヴ)
「MADE IN HEAVEN」収録曲。非常に美しいハーモニーを聴かせるコーラスが感動的なスローナンバー。メインのリードヴォーカルはもちろんフレディだが、ロジャーやブライアンがリードヴォーカルを務める部分もある。個人的にはWOWOWでサッカー中継のエンディングで使われていたので、その印象が強い。
12-The Great Pretender (ザ・グレート・プリテンダー)
プラターズというグループのヒット曲をカヴァーしたもの。87年英国で最高4位を記録したシングル。スローテンポの穏やかな雰囲気の1曲。PVではロジャーと口髭のないフレディが女装している。
13-Princes Of The Universe (プリンシス・オブ・ザ・ユニバース)
「A KIND OF MAGIC」収録曲。米国でのみシングルリリースされた。変化の多い曲で激しい部分もある。映画「ハイランダー」のために書かれた曲で、PVもそれに関連したものになっており、マイクスタンドを持ったフレディが戦うというもの。
14-Another One Bites The Dust (地獄へ道づれ)
クイーン米国最大のヒットナンバーをリミックスしたもの。ワイクリフ・ジーンがプロデュースしており、オリジナルヴァージョンに自分たちのヴォーカルを入れてミキシングしたもの。因みにこのヴァージョンは映画「スモール・ソルジャーズ」のためのもの。
15-No-One But You (Only The Good Die Young) (ノー・ワン・バット・ユー オンリー・ザ・グッド・ダイ・ヤング)
タイトル通り、若くして亡くなった人々を歌ったブライアンの感情のこもったバラードチューン。ピアノのメロディが美しく、寂しい。
16-These Are The Days Of Our Lives (輝ける日々)
アルバム「INNUENDO」収録曲。美しいメロディで非常に感動的な1曲。フレディのいた4人組として最後のPVではとても痩せているフレディが悲しいが、非常に綺麗で感動的な作品となっている。。
17-I Was Born To Love You (アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー)
「MADE IN HEAVEN」収録曲。原曲はフレディの「Mr.バッド・ガイ」(85年)に収録。日本人には馴染み深い曲。最初はキリンビールのCMソングとして大ヒット、その後木村拓弥の主演ドラマの主題歌となった。85年当時もノエビア化粧品のCMソングとして使われたらしい。最近では特に北海道の野球ファンは元日本ハムファイターズの稲葉の打席で流れる曲としてよく耳にした。曲は非常に明るい印象のラヴソングでロックナンバー。アウトロには、彼らの代表曲で聴かれるフレディの歌声が配置されている。PVはちょっと笑ってしまう部分もある、ユニークなものに。