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FIREWIND(ファイアウィンド)
ギリシャ出身の4〜5人組。ジャンルはメロディック・スピード(パワー)・メタル。若きギターヒーロー、ガス・Gが中心となって結成。DREAM EVIL、MYSTIC PROPHECY、NIGHTRAGE、OZZY OSBOURNE、ARCH ENEMY等、過去様々なバンドに参加しているが、このファイアウィンドこそが彼のバンドであり、デビュー当時から継続している。細かなメンバーチェンジを繰り返し、仕事人シンガーのアポロ・パパサナシオ(MAJESTIC〜TIME REQUIEM等)も在籍していたが、個人的には初代のスティーヴン・フレドリック、2代目のスリランカ出身のチティ・ソマパラが好きだった。
Spd ★☆☆
Voc ★☆☆
Vis ★☆☆
関連アーティスト
BURNING EARTH (バーニング・アース) (2nd/2003)
1stアルバムに続き、スティーヴン・フレドリックがヴォーカリストを務めた2nd。グラハム・ボネットにも似た力強い歌声(時折ロブ・ロックにも似ている)を上手く活かした曲が揃っている。個人的にはこの歌声が好きだったのでこのアルバムを最後に脱退したのは非常に残念。スピードチューンもあるが、全体を通して重厚なサウンドのパワーメタル作品という印象。若干単調な印象もあり、曲のヴァリエーションは多彩とは言えない。この当時、ガス・Gは様々なバンドに参加しており、これは多忙な中作られた作品。
1-Steal Them Blind (スティール・ゼム・ビハインド)
語りのSEで始まるスピードメタルナンバー。サウンドは作品全体に通じるヘヴィなもの。随所でテクニカルなギタープレイ。 Spd.
2-I Am The Anger (アイ・アム・ジ・アンガー)
ミドル〜アップテンポのヘヴィなナンバー。サビの歌メロはキャッチーでまずまず良い。MVがあるのだが、ちょっと面白い。ガス・Gの公式チャンネルにあったので載せておく。
3-Immortal Lives Young (イモータル・リヴズ・ヤング)
イントロはクワイアを使いつつ、ヘヴィなギターサウンドとの対比が面白いミドルテンポのナンバー。 変化が多い。
4-Burning Earth (バーニング・アース)
アルバムタイトルトラック。アップテンポのパワーメタルナンバー。サビの歌メロは耳に残る。テクニカルなソロも。 Mld.Spd.
5-The Fire And The Fury (ザ・ファイア・アンド・ザ・フューリー)
日本盤ボーナストラック。イントロからテクニカルなプレイが光るインストゥルメンタル。後半は曲調が変わり、 スローテンポで落ち着いた雰囲気に。MVはガス・Gが演奏する姿とともにお台場の風景が。撮影は日本で行われた模様。 Spd.
6-You Have Survived (ユー・ハヴ・サヴァイヴト)
スロー〜ミドルテンポの曲。キーボードサウンドが怪しげなムードを作っている。ソロの手前のギタープレイがカッコ良い。 Key.
7-Brother's Keeper (ブラザーズ・キーパー)
じっくり聴かせるタイプのギターから始まるスロー〜ミドルテンポのメタルナンバー。この作品の中ではメロディラインが1番良く練られているように感じる。 Mld.
8-Waiting Still (ウェイティング・スティル)
アグレッシヴなギタープレイから始まるミドル〜アップテンポのパワーメタルナンバー。 Spd.
9-The Longest Day (ザ・ロンゲスト・デイ)
静かなギターメロディで始まるスローテンポのパワーバラード。曲はちょっと弱い印象。
10-Still The Winds (スティル・ザ・ウィンド)
情感溢れるエモーショナルなスローテンポの短めのインストゥルメンタル。こちらも曲としてはもう一歩というところ。感情揺さぶられるようなメロディではない。