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GOLDEN RESURRECTION(ゴールデン・レザレクション)
クリスチャン・リレグレン(Vo)とトミー・レインエクシード・ヨハンソン(G)を中心としたスウェーデンの5人組。トミー・ヨハンソンは自らのバンドREIN XEEDで、リードヴォーカルも担当しているが、こちらではコーラスと一部でリードヴォーカルをとるものの、基本はギターに専念している。クリスチャン・リレグレンはNARNIA、DIVINE FIREで活躍していたが、自らレーベルを設立、マネジメント会社も経営しており、トミー・ヨハンソンの才能を見出したのも彼である。ジャンルとしてはメロディックパワーメタルよりも、ネオクラシカルメタルが一番近いが、アルバムには多彩な曲が収録されている。
Mld ★☆☆
Spd ★☆☆
Key ★☆☆
Cla ★★☆
Voc ★★☆
関連アーティスト
MAN WITH A MISSION (マン・ウィズ・ア・ミッション) (2nd/2011)

バラエティ豊かな楽曲の並んだ2枚目のスタジオアルバム。期待通りのネオクラシカルナンバーから、明るいポップチューン、バラード等様々な面を見られる。
1-The Light Overture (ザ・ライト・オーヴァーチュア)
期待の高まるスケール感のあるアルバム全体のイントロダクションというべき曲。 短いインストゥルメンタルで次の曲への繋がりはない。 Cla.
2-Man With A Mission (マン・ウィズ・ア・ミッション)
ミドル〜アップテンポのナンバー。イントロのキーボード・ギターのリフの流れが良い。中間部ではトミー・ヨハンソンのリードヴォーカルも聴ける。変化が多く、スピーディーな部分もあるが、オープニングナンバーとしてはもう一つという感も。終盤の曲調の変化からのアウトロはなかなか良い。 Mld.Key.
3-Identity In Christ (アイデンティティ・イン・クライスト)
いかにもというネオクラスピードチューンで、MVも制作された。イントロのギターから掴みはバッチリ。ソロも◎。この作品のリーダートラックと言える1曲。 Mld.Spd.Key.Cla.
4-Golden Times (ゴールデン・タイムズ)
リズムを刻むキーボードが良い味を出しているミドルテンポナンバー。バッキングコーラスも良い。ギターソロは速くはないが、メロディが◎。なおバンドはこの曲をリズムから「メタルタンゴ」と呼んでいるらしい。 Mld.Key.
5-Finally Free (ファイナリー・フリー)
ネオクラ色の強い疾走曲。イントロからキーボードも全開。トミー・ヨハンソンのヴォーカルも良い。配分が多く、ツインヴォーカルと言ってもいいほど。テクニカルなギターソロはもちろん、キーボードソロもカッコ良い。 Mld.Spd.Key.Cla.
6-Generation Of The Brave (ジェネレーション・オブ・ザ・ブレイヴ)
スロー〜ミドルテンポのバラードナンバー。アルバムのなかでは地味めな曲ではあるが、全体の流れを作る上では重要な1曲。間奏部の重なり合うギターのハーモニーはカッコ良い。アウトロのコーラスも◎。
7-Standing On The Rock (スタンディング・オン・ザ・ロック)
「ジャン!ジャン!」というキーボードが特徴のアップテンポのナンバー。ギターのリフがなかなか良い。 Mld.Spd.Key.
8-Metal Opus 1 c#m (メタル・オーパス 1 c#m)
ミドル〜アップテンポのインストゥルメンタル。イントロのギターが特に良い。高揚感があり、明るめな印象。 変化が多くスピーディなパートも。 Mld.Bri.
9-Are You Ready For The Power (アー・ユー・レディ・フォー・ザ・パワー)
男らしい力強いコーラスが印象に残るミドルテンポのメタルチューン。
10-Flaming Youth (フレイミング・ユース
ネオクラシカルなスピードメタルナンバー。イングヴェイ色(?)の強いテクニカルなギタープレイが聴ける。 Mld.Spd.Cla.
11-Point Of Know Return (帰らざる航海)
日本盤ボーナストラック。KANSASのカヴァー。曲は短く、このアルバムなかでは異色の明るい雰囲気のポップナンバーだが、これがなかなか良い。トミー・ヨハンソンが歌う部分も多い。ミドル〜アップテンポ。余談だが、次の曲と同じくアルバムの歌詞カードに歌詞が載っている。カヴァー曲は大概割愛されるため珍しい。REIN XEEDのアルバムも同様だが、発売元の意向なのか。実は結構嬉しい。 Key.Bri.
12-The End Of The World (エンド・オブ・ザ・ワールド)
日本盤ボーナストラック。ゲイリー・ムーアのカヴァー。テクニカルなギターが満載。ヴァン・ヘイレンのEruptionに似た部分もある。原曲を未聴だったため、途中までインストだと思っていたら、しばらくして歌が始まったので意外だった。2分半〜3分近いイントロということか。トミー・ヨハンソン自身が歌う部分も多い。 Mld.Spd.
13-Pray For Japan (プレイ・フォー・ジャパン)
日本盤ボーナストラック。東日本大震災を受けての復興支援チャリティソング。トミー・ヨハンソンとのツインヴォーカルで、MVも制作されており、涙を誘うスローナンバー。日本人としては気にかけてもらい嬉しい気持ちだが、一部の輩からは(理由はよくわからないが)リリース当初なぜか批判を多く受けたらしい。因みに、同時期に発売されたトミー・ヨハンソンのバンドREIN XEEDの「1912」にも同じヴァージョンがボーナストラックとして収録されている。(余談だが、私自身この2枚を全く同じタイミングで、何も知らずに買ったので驚いた…) Mld.Ter.