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YELLOWCARD(イエローカード)
アメリカ出身の5人組。ジャンルはパンクロックかエモ(?)といったところ。何といってもヴァイオリンをフィーチャーしていることが特徴。(ヘヴィメタルではDARK LUNACYがオススメ)結成は1997年と古く、当時同じ学校の仲間同士の6人で構成されていた。デモテープの作成や、小さなレーベルでEPをリリースし、その後メンバーチェンジを経て、ソングライターでリードヴォーカルを務めるライアン・キーが加入したことで、バンドは大きく飛躍した。2001年に事実上の1stアルバムをリリースした後、コンピレーション参加や多数のライヴ活動を経て、2002年にメジャーレーベルと契約し、EPをリリース。2003年にリリースされたメジャーデビューアルバム「OCEAN AVENUE」は、全米で100万枚以上の大ヒットを記録。その後2枚のオリジナルアルバムをリリースした後、2008年から活動を休止していたが、2010年に活動を再開した。現在のメンバーはライアン・キー(Vo&G)、ショーン・マッキン(Vio&Vo)、ロンギニュー・パーソンズ(LP)(Dr)、ライアン・メンデス(G)、ショーン・オドネル(B)という5人(ライアンとショーンが2人も!)。因みにヴァイオリン兼コーラス(バッキングヴォーカル)担当のショーンは母親が日本人。
OCEAN AVENUE (オーシャン・アヴェニュー) (2nd/2003)

メジャーデビューアルバムだが、実質的には2ndアルバム。何といっても、彼らの「ウリ」であるヴァイオリンを非常に上手くマッチさせた曲が揃っている。アップテンポで聴いていて気持ちの良い曲が多く、そんななかでもバラードもあり、非常に優れた作品。全米でミリオンセールスを記録したのも納得の代表作。この後のアルバムではヴァイオリンの貢献度(活躍度)が低くなったため、そちらのほうが好きでハマったという人とは評価が異なるかもしれない。なお、このときのメンバーはライアン・キー、ショーン・マッキン、LP、ベンジャミン・ハーパー(G)という4人。
1-Way Away (ウェイ・アウェイ)
オープニングであり、リーダートラックである、心地良い疾走感のあるナンバー。
PVも制作された。CSのスポーツ専門チャンネル「J Sports」の(確か)カレッジフットボール(アメフト)の
イメージソングで流れていて、知った曲。この作品の中で最もハードでスピード感のある曲で、
1stアルバムの音楽性に近い(らしい)。ヴァイオリンのサウンドも、激しい曲にあって、
違和感なくマッチしている。サビはノリが良く、フックもあり耳に残りやすい。
2-Breathing (ブリージング)
ヘヴィなリフから始まるミドル〜アップテンポのロックチューン。
ギターの激しさとヴァイオリンの冷たさのコントラストが◎。
3-OCEAN AVENUE (オーシャン・アヴェニュー)
ミドル〜アップテンポのロックナンバー。サビでしっかりとピークを持ってくる流れは好感が持てる。
ヴァイオリンも良い味を出している。PVも制作された。
4-Empty Apartment (エンプティ・アパートメント)
スローテンポの落ち着いた雰囲気の1曲。間奏のメインはヴァイオリンだが、曲全体としては活躍度低め。
5-Life Of A Salesman (ライフ・オブ・ア・セールスマン)
イントロからヴァイオリンとギターのサウンドが心地良い絡みを聴かせるスピードナンバー。
サビではしっかりと盛り上がり、フックもあり◎。
6-Only One (オンリー・ワン)
スローバラード。PVも制作された。曲はまずまず良い。
7-Miles Apart (マイルズ・アパート)
アップテンポの気持ちの良いロックナンバー。
ヴァイオリンのサウンドが爽快なサビは非常に盛り上がりもあり、印象的。
かなりオススメ。
8-Twentythree (トゥエンティースリー)
スピードに乗ったイントロからヴァイオリンが良い味を出している疾走曲。
9-View From Heaven (ヴュー・フロム・ヘヴン)
ポップでのどかな雰囲気を持つアップテンポのナンバー。ヴァイオリンの活躍度大。
10-Inside Out (インサイド・アウト)
明るくポップなミドルテンポのロックチューン。ヴァイオリンの活躍度は低め。
11-Believe (ビリーヴ)
イントロからリズミカルなヴァイオリンのサウンドが心地良いアップテンポのナンバー。
全体的にはヴァイオリン控えめ。間奏の最初とアウトロで聴けるギターは結構好み。
12-One Year , Six Months (ワン・イヤー、シックス・マンス)
落ち着いた雰囲気のミドルテンポの1曲。アコースティックギターとヴァイオリンの絡みが何とも涼しげで心地良い。
13-Back Home (バック・ホーム)
スローテンポの落ち着いたムードの1曲。ヴァイオリンのメロディがちょっと寂しげで良い。
14-Avondale (acoustic) (アヴォンデイル アコースティックヴァージョン)
ボーナストラック。イントロから悲しげなヴァイオリンが良い雰囲気を出しているスローチューン。