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YNGWIE MALMSTEEN(イングヴェイ・マルムスティーン)

Yngwie J. Malmsteenとクレジットされることもある、スウェーデン出身の天才超絶技巧ギタリスト。音楽性はネオクラシカル(様式美)ヘヴィメタル。とにかくバッハやヴィヴァルディ等クラシック音楽の影響が非常に大きい。そして彼のフォロワーは数え切れないほど多い。ネオクラシカルHMをやると必ずと言っていいほどイングヴェイと比較されてしまうのは、ある意味かわいそう・・・(もちろん彼とはタイプの違うバンドもある)。10代から注目された当時、まだスウェーデンはロック不毛の地であり、彼の登場は衝撃的だった。その後拠点を米国に移し、STEELER、ALCATRAZZといったバンドに在籍したが、ソロでのキャリアがほとんど。オーケストラとの競演も数多く、新日本フィルハーモニー交響楽団との競演は好評を得た。今はがっしり(?)とした体形だが、若い時はスリムで本当にカッコ良かった。
旋律美 疾走感 技巧派 技巧派 技巧派 鍵盤音 鍵盤音 様式美 様式美 様式美 歌唱力 美形度

YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCE (ライジング・フォース) (1st/1984)

RISING FORCEジャケット画像

RISING FORCE名義ではあるが、ソロキャリアとしては1stアルバム。RISING FORCEは、彼がそもそも地元で組んでいたグループ名。まだまだ曲作りという点では、自分のギターテクニックを聴かせることがメインで、良いメロディ、歌メロという点において未熟な内容。元は全曲インストゥルメンタルの予定だったが、MTVで募集されたオーディションで選ばれたジェフ・スコット・ソートが2曲でヴォールを担当した。その他、ベースはイングヴェイが兼任し、イェンス・ヨハンソン(Key)、バリーモア・バロウ(Dr)というメンバー。

1-Black Star (ブラック・スター)

アコースティックギターとピアノの静かな出だしから、エレキギターのプレイに繋がるスローテンポのインスト。 技巧派

2-Far Beyond The Sun (ファー・ビヨンド・ザ・サン)

初期の代表曲。テクニカルでスピード感もあるメタルインスト。キーボードサウンドの活躍度も大きい、ネオクラシカルな1曲。 疾走感 技巧派 鍵盤音 様式美

3-Now Your Ships Are Burned (ナウ・ユア・シップス・アー・バーンド)

最初からイングヴェイらしいテクニカルなギタープレイで始まるミドルテンポの歌入りのメタルチューン。 技巧派

4-Evil Eye (イーヴル・アイ)

グルーヴ感のあるインストゥルメンタル。キーボードとのソロバトルは聴きどころ。 疾走感 技巧派 鍵盤音

5-Icarus' Dream Suite Opus 4 (イカルスの夢・組曲作品 4)

8分半を超える長編。スローテンポで静かな曲。変化も多いが全体的には静かで落ち着いた印象。 技巧派 様式美

6-As Above , So Below (アズ・アバヴ、ソー・ビロウ)

荘厳な雰囲気のキーボードサウンドで始まるミドルテンポのネオクラシカルナンバー。 歌入りで歌メロもまずまず。 旋律美 技巧派 鍵盤音 様式美

7-Little Savage (リトル・サヴェージ)

テクニカルなドラミングで始まるミドルテンポのインスト。変調も多く、中盤にはいかにもネオクラシカルな部分も。 技巧派 鍵盤音 様式美

8-Farewell (フェアウェル)

50秒しかないアルバムのエピローグというかアウトロ。非常に静かなギターのみのインスト。

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TRILOGY (トリロジー) (3rd/1986)

TRILOGYジャケット画像

通算3枚目のスタジオアルバム。前2作はRISING FORCE名義だったが、このアルバムは完全なソロ名義(その後も名前を使い分けているが、作品の内容に大差はない。)。キャッチーなメロディが多く、ソングライターとして大きな成長を遂げた作品。ギターは弾きまくる部分とメロディやリズムを刻む部分を使い分けている点にも成長が見える。彼の最高傑作と評価するファンも多い。メンバーは新ヴォーカリストにマーク・ボールズを迎え、他にはイェンス(Key)とアンダース(Dr)のヨハンソン兄弟。ベースは前作で担当したマルセル・ヤコブをクビにしたため、イングヴェイが兼任した。ジャケットの絵は「んなアホな」とツッコミを入れたくなるような面白さ。

1-You Don't Remember , I'll Never Forget (ユー・ドント・リメンバー、アイル・ネヴァー・フォーゲット)

イントロからキーボードが全開のスローテンポでキャッチーな様式美チューン。サビは耳に残りやすい良い歌メロ。ソロではイングヴェイらしい速弾きも聴ける。彼らの代表曲。 旋律美 技巧派 鍵盤音 様式美

2-Liar (ライアー)

スピード感のあるメタルナンバー。サビはフックがあって良い。キーボードソロもある。 疾走感 技巧派 鍵盤音

3-Queen In Love (クイーン・イン・ラヴ)

スローテンポでキーボードの存在感が大きい1曲。サビのコーラスはキャッチー。 技巧派 鍵盤音

4-Crying (クライング)

アコースティックとエレキのツインギターのハーモニーが美しいスローテンポのインストゥルメンタル。 旋律美 技巧派

5-Fury (フューリー)

バックで静かに流れるクワイアが様式美の雰囲気を出しているスピードナンバー。 キーボードソロもある(おそらく・・・音がギターのように聞こえなくもない)。歌メロがカッコ良い。 疾走感 技巧派 鍵盤音 様式美

6-Fire (ファイア)

ミドルテンポでキーボードが前に出ているメタルナンバー。サビのコーラスはキャッチーで良い。 技巧派 鍵盤音

7-Magic Mirror (マジック・ミラー)

ミドル〜アップテンポながらアグレッシヴなサウンドでシンプルにカッコ良いメタルソング。 ブリッジからサビへの流れが良く、キャッチーなサビも◎。 旋律美 技巧派 鍵盤音

8-Dark Ages (ダーク・エイジズ)

スローテンポのヘヴィなギターサウンドの1曲。所々クワイアも上手く使っている。 技巧派

9-Trilogy Suite Op:5 (トリロジー・スーツ・OP:5)

テクニカルなギタープレイが堪能できるインストゥルメンタル。前半はスピード感があり、キーボードソロもある。 後半はテンポがゆっくりになるがテクニカルなプレイは健在。 疾走感 技巧派 鍵盤音

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THE SEVENTH SIGN (セヴンス・サイン) (7th/1994)

THE SEVENTH SIGNジャケット画像

新ヴォーカリストにマイク・ヴェセーラを迎えての7th。前作が日本で好調なセールスを記録したが、米国ではまともな宣伝も行われず、残念な結果に終わったことからか、メンバーも大幅に変え、曲作りにもたっぷりと時間をかけたようだ。それだけに楽曲の質は非常に高く、メロディはキャッチーで、コマーシャル性も高い。速い曲もあれば、グルーヴ感のある曲やバラードまで、多彩な楽曲が並ぶ。また3〜4分の短めの曲が多く、非常に聴きやすい。すでに円熟の域に達しつつあり、もう速弾きだけで曲の質がどうこうという批判は、まったくの的外れであるということが明らかな名盤。ヴェセーラの歌声はハイトーン系で、このバンドの音楽性にマッチしている。速い曲もバラードソングもそつなくこなしている。なお、彼は日本のメタルバンド、LOUDNESSにも在籍していた。他のメンバーはマッツ・オラウソン(Key)、マイク・テラーナ(Dr)。ベースはイングヴェイが兼任している。

1-Never Die (ネヴァー・ダイ)

テクニカルなイントロで始まるスピードメタルナンバー。短いサビらしき部分はシンプルにカッコ良い。 キーボードサウンドは控えめ。 旋律美 疾走感 技巧派

2-I Don't Know (アイ・ドント・ノウ)

ミドルテンポのグルーヴィなロックチューン。 技巧派 鍵盤音

3-Meant To Be (メント・トゥ・ビー)

スローテンポのエモーショナルなロックナンバー。歌メロが非常に良く、コーラスも良い。 旋律美 技巧派

4-Forever One (フォーエヴァー・ワン)

アコースティックギターの悲しげな旋律が印象的なスローバラード。 旋律美 技巧派

5-Hairtrigger (ヘアトリガー)

アップテンポのメタルチューン。サビのコーラスは曲タイトルを歌うものだが、なかなかカッコ良い。 3分にも満たないコンパクトな曲。 技巧派

6-Brothers (ブラザーズ)

スローテンポでじっくり聴かせるタイプのインストゥルメンタル。エモーショナルなギタープレイが聴ける。 とても良い曲。 旋律美 技巧派

7-Seventh Sign (セヴンス・サイン)

アルバムタイトルトラック。静かでメロディアスなアコースティックギターで始まるミドルテンポのメタルナンバー。 なかなか良いコーラスが随所で聴ける。 旋律美 技巧派 鍵盤音

8-Bad Blood (バッド・ブラッド)

スローテンポのグルーヴィなロックナンバー。サビはフックがあってなかなか良い。 技巧派 鍵盤音

9-Prisoner Of Your Love (プリスナー・オブ・ユア・ラヴ)

ピアノのサウンドもフィーチャーしたスローバラード。非常に美しいメロディで歌メロも良い。 旋律美 技巧派 鍵盤音

10-Pyramid Of Cheops (ピラミッド・オブ・キーオプス)

アラビアンな雰囲気のイントロで始まるスローテンポのナンバー。ヘヴィなギターサウンドが特徴。 技巧派

11-Crash And Burn (クラッシュ・アンド・バーン)

メロディアスなアコースティックギターからエレキギターの激しいプレイへと繋がるイントロからしてめちゃめちゃカッコ良いスピードチューン。 非常にキャッチーで耳に残りやすいメロディ。個人的にはこのアルバム1番オススメ。 旋律美 疾走感 技巧派 鍵盤音

12-Sorrow (ソロウ)

ツインのアコースティックギターのみのインストゥルメンタル。非常に美しいハーモニー。 旋律美 技巧派

13-Angel In Heat (エンジェル・イン・ヒート)

日本盤ボーナストラック。ミドルテンポのグルーヴィなロックチューン。リードヴォーカルはイングヴェイ。

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ALCHEMY (アルケミー) (10th/1999)

久しぶりにRISING FORCE名義で発表された通算10枚目のフルレンス。ヴォーカリストに歴代でもっとも評価が高いマーク・ボールズを復帰させた。他のメンバーはバリー・ダナウェイ(B)、ジョン・マカルーソ(Dr)、
、マッツ・オラウソン(Key)。

Blitzkrieg (ブリッツクリーグ)

超絶な弾きまくりが印象的なインストゥルメンタル。弾きまくりではあるが、曲も良い。ネオクラシカルな雰囲気が満点。 旋律美 疾走感 技巧派 様式美

Legion Of The Damned (リージョン・オブ・ザ・ダムド)

ヘヴィなリフが特徴のアップテンポのメタルチューン。サビはフックがあって耳に残りやすい。 旋律美 技巧派

Hanger 18 , Area 51 (ハンガー18、エリア51)

スピード感のあるメタルナンバー。ヘヴィでテクニカルなリフが印象的。サビの歌メロ◎。 旋律美 疾走感 技巧派

I - Asylum (アサイラム)

3分に渡るインストゥルメンタル。超絶技巧なプレイが聴ける。 旋律美 技巧派 鍵盤音 様式美

II - Sky Euphoria (スカイ・ユーフォリア)

クラシカルなイントロで始まる美しいメロディの曲。 旋律美 技巧派 様式美

III - Quantum Leap (クアンタム・リープ)

スピード感があり、ドラムもテクニカル。変調が多く、途中レーシングカーが通り過ぎるような音から曲調が大きく変化する。 旋律美 疾走感 技巧派 鍵盤音

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アルバムリスト

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rising force
trilogy
the seventh sign
alchemy

関連アーティスト

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