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DOUBLE-DEALER(ダブル・ディーラー)ライブレポート

2001年8月12日(日) DOUBLE-DEALER, Opening Act GOD SILENCE 札幌公演

 日本のハードロック・ヘヴィメタルバンドのDOUBLE-DEALER(ダブルディーラー)のライヴ。 メンバーはCONCERTO MOONの島紀史(G)とSABER TIGER (X-JAPANのhideとは関係ない札幌のメタルバンド)の下山武徳(Vo)が中心となり、 他のメンバーもこの2つのバンドメンバーで構成されているので、 バンドというよりはスペシャルユニットと言ったほうが正しいかもしれない。 そして、このライヴはそのユニットの2nd Albumに伴うツアーの札幌公演。

 個人的な話になるが、DOUBLE-DEALERは曲はカッコ良いとは思っていたが、 ヴォーカルの粘っこい歌い方があまり好きではなかったので、 大好きなバンドだから観に行ったというよりは、リーズナブルなチケット代で(初めての)ヘヴィメタルのライヴが 観られるからという理由が大きかった。
 当時から北海道でヘヴィメタルのライヴは少なく、海外のアーティストともなれば年に1回あるかどうか、 というくらいの頻度で、国内のアーティストもあまり好きなバンドというのはなかった。
 さらに国内のメタルバンドでも、日本語で歌うバンドと、英語で歌うバンドがあり、 当時日本語で歌うメタルというのがあまり好きではなかったので(今はそんなことはない)、英語で歌うこのバンドは 興味があり、ラジオ(HM SYNDICATE)で数曲聴いていたこともあり、行ってみることになった。

 会場の客の入りは満員ではなかったが、そこそこ入っており、 ウェーブのかかった長髪の男性や、メタルっぽい革ジャン・革パンの人など、 なるほどヘヴィメタルのライヴらしい客もおり、それも面白かった。

 ライヴは本当にカッコ良かった。あの粘っこい歌い方も全然気にならなかった、というより ライヴで体感して嫌いではなくなった。ライヴと言うのは不思議な魔力のようなものがある。 閉鎖された暗い空間の中で、ステージだけが照らされて、大音量が響き、密集した観客が盛り上がる。 それだけで、そうでもない曲でもカッコ良く聴こえる気がする。 もちろん、このときはカッコ良い曲ばかりだったことは言うまでもない。

 ただ、ライヴ2回目と言うことで「こうすれば良かった」という反省も見えてきた。 その一つとして、観る(聴く)位置。当時は、最前列は嫌だが、出来るだけ前のほうで見たいと思い、 中央より左右にずれると少し前に行けたので、左前方を位置取った。 ギタリストの島紀史のギタープレイは間近で観られたが、スピーカーの近くで キーボードの音がよく聴こえなかった。このライヴには友人と行ったのだが、その友人は中央の後方で 観ていたらしく、そこではちゃんと聴こえたようだ。これは会場の規模にもよるが、 バランスの良い音質で聴きたい場合は、小さな会場ではあまりスピーカーの近くには行かないほうがいいだろう。

 もう一つ反省点としては、ライヴはしっかりと曲を覚えた状態で観に行ったほうが良いということ。 CONCERTO MOONのアルバムは1枚だけ持っていたが、DOUBLE-DEALERのアルバムは買っておらず、 ラジオで数曲聴いただけの状態で行ったが、知っている曲のときは特に楽しく、盛り上がれるのだが、 知らない曲だと、周りは曲が始まった瞬間に盛り上がるだが、自分では知らない曲なので、イマイチ楽しめない。 金銭的に余裕があれば、最新のアルバムだけでも予習として聴き込んでいくとより楽しめることが分かった。

 セットリストは憶えていない…というより、先述した通り、アルバムを持っていたわけでもないので、 自分の力だけでは曲は分からず、参考にする資料もないので割愛させていただく。 ただ大まかに言うと、2nd Albumに伴うツアーなので、1st Albumよりも2nd Albumからの曲が多かった。 ラジオで知ったお気に入りの「Petal In The Palace」(ミドルテンポだが、Key.が良い)や、 アルバムタイトルトラック「Deride On The Top」、「Draw A Curtain」等の他にも、CONCERTO MOONの代表曲の一つである 「Time To Die」をアンコールでやっていた記憶がある。

 最後になってしまったが、オープニングアクトのGOD SILENCEは北海道のメロディックメタルバンドで、 音楽性はなかなか好きな部類に入るもので、まずまず良かった。 また、オープニングのバンドとメインのバンドの間にセットチェンジが入るのはこのとき初めて知った。 バンドによってドラムセットが変わったり、メンバーの立ち位置が違ったりと、バンドによって全く異なったものに なるので、今考えると当たり前なのだが…。

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