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秦基博ライブレポート

2008年8月1日(金) 秦基博 札幌公演

SAPPORO CITY JAZZ会場写真1 WHITE ROCK写真1 WHITE ROCK写真2

 2007年から札幌市内各地で開催されている「SAPPORO CITY JAZZ」の2008年開催の中で行われたライヴ。 秦基博のジャンルはジャズではないが、そこは緩く考えてもいいのだろう(2011年も参加)。 会場は大通公園2丁目に設営された「WHITE ROCK MUSIC TENT」。ホワイトロックと名付けられた会場は、 外から見ると、小さなドームのような形をしている。この会場はこのイベントの期間中しか見ることが出来ず、 日中はただの白いドーム型の建物に過ぎないが、夜になり、ライヴが開催されるときは、なかなか幻想的なオブジェとなる。 ドーム型の壁から天井にかけて色鮮やかな映像が投射されるのを、会場の中からはもちろん、外からも楽しむことが出来る。 そのため、芝生に座りながら、会場から漏れて聴こえてくる(どれくらい聴こえるか定かではないが…)音楽を聴きつつ、 この幻想的に映し出された白いドームを観て楽しむという、なんとも粋なイベントなのである。
(…とは言ったものの、自分では1度このライヴを中から楽しんだだけなので、こんな楽しみ方したことないが、 友達・恋人同士でそんな時間の過ごし方をするのは、なかなか良いのではないだろうか。)

 このライヴは、最初のチケット発売では、すぐに完売となってしまい、追加発売分を運良く購入出来たため、 観ることが出来た。
 当日、会場は満席状態。会場は全てが椅子席で、テーブル付き。指定席ではないので、 入った順に人数を考慮して案内される。で、食事をしながらコンサートを楽しむことが出来る。 だが、ライヴが始まるとあまりバクバクと食べながら観る人はいなかったように思う。 

 普段はハードロック・ヘヴィメタルのスタンディングでのライヴばかりなのだが、 座って楽しめたのは嬉しかった。ロック系に限らず、こういったポップやフォーク系のライヴでも、 おそらくほとんどは立って観ることが多いはず。跳びはねて楽しむという人はそっちのほうが良いのだろうが、 じっくり聴きたい人にとっては、これはなかなか嬉しい。ただ、ライヴ終盤は、立つことを要求され、 手拍子をしながら…となってしまったが、それは仕方ないか…。

 時期的には、5thシングル「虹が消えた日」発売後ということで、アルバム「コントラスト」収録曲と、 4th,5thシングルまでの曲からの選曲でライヴは行われた。また、アンコールで新曲も1曲 (6枚目のシングル「フォーエバーソング」)だけ歌っていた。
 印象深いのが「風景」を歌ったときのこと。投射された森の映像と曲が非常にマッチしており、 言葉では表現出来ないほど気持ちの良い時間だった。
 個人的に残念なのは、1番好きな曲「鱗(うろこ)」がアコースティックなアレンジだったこと。 ライヴではこうなってしまうのは当然かもしれないが、やはりCDで聴けるチェロの音色があってこその 名曲だと感じているので、好きな曲なのに物足りなさを感じてしまう。 イベント自体が「ジャズ」なので、機材的に不可能ではなかったと思うが…。

 当日、たまたま花火大会の時間と重なったこともあり、遠くで花火の「ドン…ドン…」という音が聴こえていたことも、 印象に残っている。そして、秦基博のMCがなかなか面白かったことも。 (「チョリソー」というフレーズが気に入っていたようで。)

 これは余談というか、個人の感想なのだが、秦基博のファンが女性ばかりということもあってか、 男一人で行くにはキツかった…。本当に女性が多く、約9割は女性だったと思う。 わずかな男性も、カップルだったりと、独り身の男性にはライヴが始まるまでの時間は特に息苦しかった。 ライヴ自体は、会場の演出もあって非常に楽しい時間を過ごせたため、非常に満足している。 満足したので、もう独りでは行く必要はないとも感じた…。

SET LIST

  1. 僕らをつなぐもの
  2. トレモロ降る夜
  3. 君とはもう出会えない
  4. Baby,I miss you
  5. 虹が消えた日
  6. キミ、メグル、ボク
  7. シンクロ
  8. 青い蝶
  9. dot
  10. 赤が沈む
  11. 色彩
  12. 鱗(うろこ)
  13. フォーエバーソング(encore)

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