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DRAGONFORCE(ドラゴンフォース)

イギリス出身の5人組。ジャンルはメロディックスピードメタル。イギリスからデビューしたが、在籍メンバーは多国籍集団。中心メンバーはサム・トットマン(G,イギリス出身、ニュージーランド育ち)と、ヘルマン・リ(G,香港出身)。その他結成時は、ZPサート(Vo,南アフリカ出身)、ディディエ・アルムズニ(Ds,フランス出身)、ヴァディム・プルツハノフ(Key,ウクライナ出身)という5人だった。曲作りはサム・トットマンとヘルマン・リが中心。1999年にDRAGONHEARTの名で活動を始め、2001年に改名し現在のバンド名に。日本ではデビュー時から注目され、デビュー時期が近かった点や、当時は音楽性もメロディックメタルで近く、若いバンドということもあり、TWILIGHTNINGと比較された。HELLOWEENの日本公演でダブルオープニングアクトに抜擢されたことも理由の一つ。当時はその評価ははっきりと分かれ、TWILIGHTNINGがプロフェッショナルな振る舞いで高評価を得たが、その後音楽性の変化もあり、人気に火が付くことなく解散。DRAGONFORCEの方は当初、若さゆえの振る舞いで評価はそこまで高くはなかったが、音楽性はぶれることなく筋が通っていて、速い曲がメインということで日本での人気を不動のものにした。

Mld ★☆☆
Spd ★★★
Key ★☆☆
Bri ★☆☆
Ori ★☆☆
Vis ★☆☆

関連アーティスト

helloween
twilightning

VALLEY OF THE DAMNED (ヴァレイ・オブ・ザ・ダムド) (1st/2003)

VALLEY OF THE DAMNEDジャケット画像

デビューアルバム。すでに彼らの音楽性はここに完成していると言っても良い。ファンならここから揃えるべきだろう。CDで聴く限り、技術もあり(勢いで乗り切ってるような部分もあるが…)安心して聴ける。速さをウリにしている彼らだが、歌メロの良さも無視できない。ヴォーカルだけでなく、全体のメロディもキャッチーで耳に残りやすいものが多い。似たような展開が多い点と、1曲ごとの時間ががやけに長い(速いテンポなのに5分台後半から7分というのは長すぎ)のは今後の課題か。個人的にはもっとキーボードサウンドが効果的に使われると良いかと。曲名に使われている単語が被り過ぎなのも課題か。なお、後に発売されたDVD付きのデラックスエディションには、ボーナストラックが2曲追加(8,9曲目のデモヴァージョン)され、DVDには2曲目のライヴ映像やレコーディング映像などが収録されている。 (MVこそ無いが、全曲公式チャンネルで音源が公開されているので載せておく。大変ありがたいが、アルバム全曲聴けちゃうバンドも多く、ホントに良いの?と思ってしまうのは私だけ?)

1-Invocation Of Apocalyptic Evil (インヴォケイション・オブ・アポカリプティック・イーヴル)

わずか13秒のインスト。アルバム全体のイントロという位置づけだが、曲と言うほどのものではない。

2-Valley Of The Damned (ヴァレイ・オブ・ザ・ダムド)

キャッチーなギターリフから始まるスピードメタルナンバー。サビは高揚感があり、 歌メロもキャッチーで盛り上がる。高速のギタープレイは聴きどころ。 Mld.Spd.Bri.

3-Black Fire (ブラック・ファイア)

メロスピチューン。キャッチーな歌メロも健在。途中で転調する部分がある。 Mld.Spd.Bri.

4-Black Winter Night (ブラック・ウィンター・ナイト)

2曲続けてBlackとタイトルに付くのはどうなんだろう。まぁそれはいいとして、こちらも当然スピードナンバー。 速さではこのアルバムで1番かも。明るい雰囲気のサウンドで幕を開ける。メロディは前の2曲に比べて若干弱い。 Spd.Bri.

5-Starfire (スターファイア)

雰囲気が一転して、美しいピアノのメロディで始まるバラードナンバー。曲もまずまず。ここで1曲挟んで再びFire。 Key.

6-Disciples Of Babylon (ディサイプルズ・オブ・バビロン)

定番のスピードメタルナンバー。中盤で曲調ががらりと変わり、ピアノメロディが特徴の グルーヴィなミドルテンポの曲調になる。歌メロはまずまず良い。キーボードの存在感が大きい。 Spd.Key.

7-Revelations (レヴェレイションズ)

キャッチーなギターメロディで始まる疾走曲。サビの手前のコーラスが良い。 サビはまずまず。こちらも中盤は変化してミドルテンポに。テクニカルなソロも定番。 Spd.Bri.

8-Evening Star (イヴニング・スター)

静かなピアノサウンドからスピードナンバーに変化するイントロ。 ギターメロディがなかなかカッコ良い。歌メロもなかなか。ソロはキーボードもカッコ良い。ここではStarが再び登場。 Mld.Spd.Key.

9-Heart Of A Dragon (ハート・オブ・ドラゴン)

イントロからキャッチーな歌メロが聴けるメロスピチューン。明るく高揚感がある。 Spd.Bri.

10-Where Dragons Rule (ホェア・ドラゴン・ルールズ)

日本盤ボーナストラック。ピアノのイントロから曲調が変化し、スピードメタルナンバーに。曲名はDragonが連続登場。ボーナストラックは別と言えるのだが、ここまでタイトルが被ると笑える。 Spd.

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