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HELLOWEEN(ハロウィン)

ドイツ出身5人組。ジャンルはもちろんジャーマンメタル。ただ、このジャンルは流行から生まれた言葉で、はっきりと定義するのは難しい。ドイツのバンドがメロディアスなメタルをやれば、それがジャーマンメタルと言える。ただ、彼らのような音楽をそういうのであれば、ある程度ぼんやりとだが分類できる気がする。これは個人的な見解ではあるが、「元気の出るメタル」。彼らの音は激しいヘヴィメタルであると同時に、明るく、高揚感があり、盛り上がり、聴いていて元気が出る。決して重苦しい気持ちにならない。そんな雰囲気が彼らの音楽にはある。

Mld ★☆☆
Spd ★☆☆
Key ★☆☆
Cla ★☆☆
Bri ★★☆
Ori ★☆☆
Voc ★☆☆
Vis ★☆☆

アルバムリスト

keeper of the seven keys part1
keeper of the seven keys part2
pink bubbles go ape
chameleon
master of the rings
better than raw
the dark ride
straight out of hell
helloween

ライブレポート ライブレポート2

関連アーティスト

avantasia
gamma ray
stratovarius

KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART1 (守護神伝 第一章) (2nd/1987)

フルレンスアルバムとしては2枚目にあたる。日本でのデビューアルバム。邦題が「守護神伝〜第1章〜」。当時はこの後のパート2を含めた2枚組で1作品という構想があったが、レーベルやプロデューサーの反対もあり、別々にリリースされた。後に2枚組としても発売された。デビューミニアルバム、1stフルアルバムとギタリストのカイ・ハンセンがボーカルを兼任していたが、このアルバムからギターに専念するために、当時18歳のマイケル・キスクを新ボーカリストとして迎えた。ハイトーンボーカルを駆使し、またなかなかのイケメンだったこともあり、起用が大成功。作品自体も高い完成度、バラエティに富む楽曲群で一気に人気が爆発した。

Initiation (イニティエイション)

次の曲へ繋がるインスト。ギターメロディが期待を高める。

I’m Alive (アイム・アライヴ)

スピードメタルナンバー。高揚感あるソロのメロディや、サビのコーラスなど後の彼らの定番となる要素が詰まっている。 Mld.Spd.

A Little Time (ア・リトル・タイム)

サビのコーラスがとてもキャッチーなミドルテンポナンバー。ギターのリフはヘヴィ。 後半の目覚まし時計のアラーム音のようなSEもユニーク。 Mld.

Twilight Of The Gods (トワイライト・オブ・ザ・ゴッズ)

高揚感あふれるギターメロディが魅力の疾走曲。サビの前のブリッジがまたカッコ良い。 ソロはテクニカル。 Mld.Spd.

Future World (フューチャー・ワールド)

彼らの代表曲の一つであるスピードメタルチューン。イントロの切れ味の良いギターリフが特徴。 中盤のSEも面白い。 Spd.Bri.

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KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART 2 (守護神伝 第二章) (3rd/1988)

邦題が「守護神伝〜第2章〜」という3rdアルバム。前作からの続編とも言うべき作品。前作と合わせて最高の名盤という評価がされているが、一応バラバラに発売されたこともあり、アルバム単位で批評される場合、この第2章が上に揚げられることが多い。個人的にもそれは同感で、速い曲をとっても、ポップな曲をとっても歌メロを含めた曲の完成度という側面から考えるとこちらのほうが充実した内容であると思う。なおこの当時のメンバーはマイケル・キスク(Vo)、カイ・ハンセン(G)、マイケル・ヴァイカート(G)、マーカス・グロスコフ(B)、インゴ・シュヴィヒテンバーグ(Dr)という5人

Invitation (インヴィテイション)

次の曲へ繋がるイントロダクション。期待高まる壮大なムード。 Mld.Cla.

Eagle Fly Free (イーグル・フライ・フリー)

ジャーマンメタルの超名曲。スピード感溢れるメロディックメタル。変調も多くドラム、ベース、ギターなど テクニカルなプレイを聴ける。サビはキャッチーで彼ら得意の高揚感があるメロディ。 Mld.Spd.

Rise And Fall (ライズ・アンド・フォール)

明るく楽しいムードがあるアップテンポのナンバー。コーラスは明るくてキャッチー。 Mld.Spd.Bri.

Dr. Stein (ドクター・ステイン)

リズミカルなギターリフが特徴のミドルテンポのナンバー。サビのコーラスが◎。代表曲の一つ。MVがあったので載せるが、発売当時のものではなく、2010年に制作されたもので、アレンジもジャズ調。 Mld.Bri.

I Want Out (アイ・ウォント・アウト)

これも彼らの代表曲。スピード感あるメタルナンバー。曲の雰囲気とは異なり、厳しい精神状態の中で制作された曲。 タイトル通り、早く解放されたいという気持ちを歌っている。MVも制作された。 Mld.Spd.

Save Us (セイヴ・アス)

コーラスが気持ちいいスピードメタルナンバー。後半に展開が変わる。 高揚感溢れる彼ららしい1曲。ハイハットが続くスピーディーなドラミングが個人的に好き。 Mld.Spd.

Livin' Ain't No Crime (リヴィン・エイント・ノー・クライム)

ミドルテンポの明るいメタルチューン。彼ららしいコーラスに高揚感がある。 Mld.Bri.

Savage (サヴェージ)

彼らとしてはかなり激しいパワーメタルナンバー。サビはラウドな掛け声系。 それでもメロディはしっかり出来ている。 Mld.Spd.

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PINK BUBBLES GO APE (ピンク・バブルズ・ゴー・エイプ) (4th/1992)

問題作の一つとされる4thアルバム。結成時からの中心メンバーだったカイ・ハンセンが脱退し、新たにローランド・グラポウが加入してから初のアルバム。プロデューサーとバンド側の意見の食い違いなどから、前作までの作風とは異なっている。彼ららしいメタルチューンは影をひそめた。だが、全てが駄作ということではなく、なかには良い曲もある。なお、脱退したカイ・ハンセンはGAMMA RAYというという新バンドを結成した。

Kids Of The Century (キッズ・オブ・ザ・センチュリー)

アップテンポだがヘヴィな印象の曲。サビはまずまず悪くないが、らしさはあまり感じられないか。MVが制作された。が、知ったのは最近。バンドの公式チャンネルにあったので貼っておく。 Mld.Spd.

Goin’ Home (ゴーイン・ホーム)

イントロのリフがキャッチーなアップテンポのロックチューン。コーラスは彼ららしさがある。 Mld.

Someone's Crying (サムワンズ・クライング)

数少ないスピードメタルナンバー。リフはなかなか良い。歌メロもまずまず。 Mld.Spd.

Mankind (マンカインド)

重厚なギターのミドルテンポのロックナンバー。盛り上がりにかけるものの、サビは明るさがある。 ギターサウンドもなかなか。 Bri.

The Chance (ザ・チャンス)

ヘヴィなギターが特徴の曲。奇妙な雰囲気があるスピードチューン。 Mld.Spd.

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CHAMELEON (カメレオン) (5th/1993)

こちらも問題作の5th。この頃からバンド内で個性がぶつかり合うようになり、キスク、ヴァイカート、グラポウの3人がそれぞれ4曲ずつを作り、それを集めたアルバムになっている。なかには良い曲もあるが、3rdまでの彼ららしさは少ない。はっきり言うと、マイケル・キスクはあまりメタルは好きではない。それがはっきりと曲の面で現れている。あのハイトーンの素晴らしい歌声はこういうジャンルの音楽に合っているのに…

First Time (ファースト・タイム)

ヴァイカート作曲のアップテンポのナンバー。彼ららしいキャッチーなリフや、明るく高揚感のあるサビは ハロウィン節とも言える。数少ない彼ららしい曲。 Mld.Bri.

When The Sinner (ホエン・ザ・シナー)

キスク作曲のスローテンポのナンバー。怪しげな雰囲気が漂う。アウトロにはサックスも流れる。サビは明るくコーラスも悪くない。メタルナンバーもあって、この曲もアルバムの一部というならアリという曲。ただ、MVも制作されたことからこのアルバムでは主要な曲の一つ、ということだろう。 Bri.Ori.

Giants (ジャイアンツ)

作曲はヴァイカート。ヘヴィなリフのイントロから始まるミドルテンポのロックナンバー。ギターはテクニカル。

Windmill (ウィンドミル)

作曲はヴァイカート。ピアノのイントロが美しいスローチューン。歌メロも◎。 Mld.

Step Out Of Hell (ステップ・アウト・オブ・ヘル)

爽やかなキーボードが印象的なイントロから始まるミドルテンポのナンバー。サビのコーラスは彼ららしい。 Key.

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MASTER OF THE RINGS (マスター・オブ・ザ・リングス) (6th/1994)

MASTER OF THE RINGSジャケット画像

元PINK CREAM69のアンディ・デリス(Vo)と、元GAMMA RAYのウリ・カッシュ(Dr)加入後初のアルバム。直近の作品に不満を抱いていたファンにはどのように受け止められたのか。マイケル・キスクがいないとハロウィンじゃないというファンもいただろうし、ハロウィンらしい曲が聴けないなら交代もいたしかたないというファンもいただろう。メンバーチェンジを経て、正直な印象は、まだまだ探り探りやっているように感じる。初期のハロウィンへと回帰していくのか、アンディ・デリスやローランド・グラポウらと新たなハロウィンを作り上げていくのか。まだ新たなメンバーでの作風が成熟していないような印象を受ける。作曲は主にマイケル・ヴァイカートだが、デリス、グラポウの曲も多く、各曲の解説に追記した。どうでもいいかもしれないが、歌詞カードの書体が読みづらい。

1-Irritation (イリテイション)

定番の短いインストで作品のイントロダクションにあたる曲。タイトルは守護神伝を思い出させる。

2-Sole Survivor (ソウル・サヴァイヴァー)

1曲目との繋がりはないが、期待高まる流れから始まるオープニングナンバー。もう少しスピード感のあるナンバーだとより良かったのではないかという、ミドル〜アップテンポのメタルチューン。

3-Where The Rain Grows (ホエア・ザ・レイン・グロウズ)

MVも制作されシングルカットされたリーダートラック。彼ららしい高揚感と明るさを感じるスピードメタルナンバー。イントロ直後やソロなどでテクニカルなプレイも聴ける。楽しげな雰囲気のMVは、後のアンディ・デリスを知っているからか、若さが眩しい。背は低めで、スリムで、ちょっとかわいい印象も。 Mld.Spd.Bri.Ori.

4-Why? (ホワイ)

デリス作曲でPINK CREAM 69時代の曲。ミドルテンポのメタルチューン。曲は悪くない。

5-Mr.Ego(Take Me Down)

グラポウ作曲のスローテンポのへヴィなナンバー。クッション的な1曲で、この曲自体の印象は薄い。約7分は長く感じる。ヨーロッパではシングルカットされると解説にあったが、それにしては地味じゃないだろうか…。

6-Perfect Gentleman (パーフェクト・ジェントルマン)

非常に印象的なメロディラインで始まるミドルテンポの曲。サビのメロディでもあるが、怪しげな雰囲気でよく耳に残る。MVも制作された。デリス作曲。 Mld.

7-The Game Is On (ザ・タイム・イズ・オン)

ファミコンのような(ヴァイキーのコメントではゲームボーイらしい)レトロなゲームのサウンドを使用してコミカルな印象を与えている。曲はアップテンポでノリの良いハードロックナンバー。 Mld.Spd.Bri.

8-Secret Alibi (シークレット・アリバイ)

イントロはクールなキーボードのサウンドもありつつ、非常にスピード感ある展開を期待してしまうが、実際はミドルテンポのメタルナンバー。曲はなかなか良く、サビは耳に残る。 Mld.

9-Take Me Home (テイク・ミー・ホーム)

グラポウ作曲の疾走感あるメタルチューン。テクニカルなプレイが聴けるが曲はちょっと弱い。 Spd.

10-In The Middle Of A Heartbeat (ハートビート)

落ち着いた雰囲気のスローバラード。デリス作曲。アコースティックギターが印象に残る。曲もなかなか良い。 Mld.

11-Still We Go (スティル・ウィ・ゴー)

アグレッシヴなスピードメタルナンバー。グラポウ作曲。Aメロはゆったりとしたテンポだが、サビに近づくとスピードアップする。ソロもそのままのテンポでなだれ込む。シンプルにカッコ良い1曲。 Spd.

12-Can't Fight Your Desire (キャント・ファイト・ユア・デザイア)

日本盤ボーナストラック。デリス作曲の疾走感あるナンバー。曲はもうひとつか。 Spd.

13-Grapowski's Malmsuite 1001(In D-Doll) (グラポウスキズ・マルムスウィート)

日本盤ボーナストラック。タイトルからも想像出来るかもしれないが、グラポウ作曲のインスト。インストにしては6分以上と長尺で、序盤はスピード感があるが、途中で雰囲気がガラッと変わり、静かになる。ドラムの安っぽい音はどうかと思う。 Mld.Spd.

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BETTER THAN RAW (ベター・ザン・ロウ) (8th/1998)

ボーカリストがアンディ・デリスに交代してから3枚目となる8thアルバム。曲作りは主にマイケル・ヴァイカート(ヴァイキー)(G)だが、アンディを含め、こちらも加入後3枚目となるドラマーのウリ・カッシュも参加している。その曲がまたカッコ良い。曲を書けるドラマーは珍しいが、これだけ良い曲が書けるのはなかなかいない。ヘヴィなパワーメタルチューンや、ハロウィンらしい明るさのある曲など充実の完成度。マイケル・キスクの声も良かったが、アンディ・デリスの声も個人的にはハロウィンの音楽性にマッチしていて良いと思う。

Deliberately Limited Preliminary Prelude Period In Z (デリバレイトリー・リミテッド・プレリミナリー・プレリュード・ピリオド・イン・Z)

狙ったような非常に長いタイトルのインスト。シアトリカルとも言える壮大な曲で、 高揚感がある。次の曲とほぼ繋がっている。ウリ・カッシュ作曲。 Mld.Cla.

Push (プッシュ)

非常にパワフルなスピードチューン。ウリ・カッシュが作曲しただけあって、ドラミングもテクニカル。 前の曲の雰囲気からの繋がりはあまりない点は少し残念。 Spd.

Hey Lord! (ヘイ・ロード!)

彼らとしては若干暗めのメタルナンバー。ミドルテンポでサビのコーラスは期待通りの良さ。 アンディ・デリス作詞作曲。オフィシャルMVがあったので載せるが、この曲のために制作されたものではなく別の曲のライブ映像を繋げた映像のようだ。

Revelation (レヴェレイション)

イントロのキーボードが独特の幻想的とも言えるムードを演出している。ヘヴィなリフもあるが、 魅力的なメロディを奏でる部分も。パワーメタルチューンだが、間奏では曲調が変化する。 8分を超える長さは感じない。作曲はウリ・カッシュ。 Spd.

I Can (アイ・キャン)

MVも制作された、このアルバムのリーダートラック。アップテンポでサビはキャッチーで耳に残る。 高揚感あるソロも素晴らしい。ヴァイキーとデリスの共作。余談だが、主にイントロで聴けるギターサウンドを聴くと、なぜかPS2の真三國無双を思い出す。ちょっと似てる気がする。 Mld.Spd.

Lavdate Dominvm (ラウダーテ・ドミヌム)

ラテン語の歌詞の明るいポップメタルナンバー。ダーティーな歌声の部分と普通の歌い方と使い分けるのがカッコ良い。 キャッチーなリフあり、サビもキャッチーなコーラスと実に彼ららしい秀曲。ヴァイキー作詞作曲。 Mld.Spd.Bri.

Midnight Sun (ミッドナイト・サン)

イントロから展開が激しく変化しテクニカルなプレイが目白押しのパワーメタル。重厚なリフも良い。 ヴァイキー作詞作曲。 Mld.Spd.

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THE DARK RIDE (ザ・ダーク・ライド) (9th/2000)

タイトル通り、ダークな雰囲気の曲も多い9th。ヘヴィな曲も多いが、そんななかでもハロウィンらしい曲もある、非常に好きなアルバム。劇的な変化はないが、ファンには安心して聴ける作品。前作と同様、メンバーそれぞれが曲作りをしているが、以前のようなバラバラ感はない。それぞれがハロウィンらしい曲を書いている。

Beyond The Portal (ビヨンド・ザ・ポータル)

短いインスト。2曲目に繋がっている。アンディ・デリス作詞作曲。

All Over The Nations (オール・オーヴァー・ザ・ネイションズ)

彼ららしい高揚感のあるスピードメタルナンバー。コーラスも爽快。ヴァイキー作詞作曲。 Mld.Spd.Bri.

Mr. Torture (ミスター・トーチャー)

イントロのキーボードがクールなスピードチューン。明るさを感じるサビはハロウィン定番で個人的にはこのアルバムで1番好きな曲。リフはけっこう重厚な印象。ウリ・カッシュ作詞作曲。シングルカットされた印象があるが、MVは無い。 Mld.Spd.Key.Bri.

If I Could Fly (イフ・アイ・クッド・フライ)

ミドルテンポのメタルチューン。ピアノの悲哀なメロディもあって暗めの印象。アンディ・デリスが作詞作曲。 Key.Drk.

Salvation (サルヴェイション)

メロディアスなスピードメタルナンバー。サビは彼ららしいコーラスでキャッチー。ヴァイキー作詞作曲。 Mld.Spd.

The Departed (Sun Is Going Down) (ザ・デパーテド サン・イズ・ゴーイング・ダウン)

ウリ・カッシュ作詞作曲のヘヴィなナンバー。ダークでヘヴィな落ち着いたリフが特徴。 Drk.

We Damn The Night (ウィー・ダム・ザ・ナイト)

重厚なリフから始まるスピードメタルチューン。サビは期待通りのコーラスが聴ける。 間奏のキーボードソロがなかなか良い。アンディ・デリス作詞作曲。 Spd.

The Dark Ride (ザ・ダークライド)

ローランド・グラポウ作詞作曲のスピードメタルナンバー。ギターメロディは彼ららしいサウンド。 8分を超える長尺。 Spd.

The Madness Of The Crowds (ザ・マッドネス・オブ・ザ・クラウド)

ヘヴィで怪しげなムードがあるスピードチューン。重厚なギターが響く。 Spd.

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STRAIGHT OUT OF HELL (ストレイト・アウト・オブ・ヘル) (14th/2013)

STRAIGHT OUT OF HELLジャケット画像

通算14作目のスタジオアルバム。完全生産限定盤として2016年に発売された廉価版。内容は2013年発売時と全く同じ。発売当時はかなり迷って結局買わなかったが、早くも(と言ってももう3年経つのかと意外だった。)廉価版として発売されたので、今回は偶然CDショップで見つけただけだったが、すぐに購入を決めた。非常に評価の高い作品であり、速い曲が多いというのも日本のファンには受けが良かった要因かもしれない。全体的に暗いというか怪しげな雰囲気の曲が多いが、ハロウィンらしい高揚感のあるメロディアスなスピードメタルナンバーが多く収録されており、キラーチューンと呼べる曲も数曲ある。

1-Nabataea (ナバテア)

スピード感あるオープニングナンバー。ギターが特徴があって良い。サビでは転調し、テンポを下げているため、盛り上がりはいまひとつか。雰囲気は暗めだが、曲は悪くない。7分とアルバムのなかでは一番の長尺だが、変化が多いため飽きない。アンディ・デリス作詞作曲。 Spd.

2-World Of War (ワールド・オブ・ウォー)

こちらもイントロから疾走感溢れる展開でカッコいい。変化が多く、一旦テンポダウンするが、タイトルのフレーズを歌うサビではテンポアップして盛り上がる。明るさはそれほどないが、ハロウィンらしい曲。ギターソロがまた良い。サシャ・ゲルストナー作詞作曲。 Mld.Spd.

3-Live Now! (リヴ・ナウ)

ミドルテンポのメタルナンバー。さりげないキーボードサウンドが良い味を出している。間奏部のメロディが個人的に好き。アンディ・デリスとサシャ・ゲルストナーの共作。 Mld.Key.

4-Far From The Stars (ファー・フロム・ザ・スターズ)

メロディックスピードメタルナンバー。サビの高揚感が非常に彼ららしい、これぞハロウィンという曲。サビはタイトルを歌うコーラスのため印象に残りやすい。おすすめ。マーカス・グロスコフ作詞作曲。 Mld.Spd.Bri.

5-Burning Sun (バーニング・サン)

ギターが非常にカッコ良いスピードチューン。たたみかけるような疾走曲の連続は非常に心地良い。サビのメロディラインが特に素晴らしい一曲。間奏の終わりの部分が個人的に好きな展開。マイケル・ヴァイカート作詞作曲。 Mld.Spd.

6-Waiting For The Thunder (ウェイティング・フォー・ザ・サンダー)

ピアノサウンドで幕を開けるミドルテンポのメタルチューン。なかなか良いメロディが聴ける。アンディ・デリス作詞作曲。 Mld.Key.

7-Hold Me In Your Arms (ホールド・ミー・イン・ユア・アームズ)

しっとりとした雰囲気のスローバラードナンバー。中盤に配置されているため流れが出来て良い。サシャ・ゲルストナー作詞作曲。

8-Wanna Be God (ワナ・ビー・ゴッド)

約2分という短い曲。大半はパーカッションのリズムに乗せて歌いあげるという独特の曲。アンディ・デリス作詞作曲。

9-Straight Out Of Hell (ストレイト・アウト・オブ・ヘル)

アルバムタイトルトラックであり、ハロウィンらしい盛り上がりのあるスピードメタルナンバー。ギターソロもなかなか良い。マーカス・グロスコフ作詞作曲。 Mld.Spd.Bri.

10-Asshole (アスホール)

スローテンポのヘヴィな1曲。怪しげな雰囲気が漂う。こういうタイトルでもあり、これは良いという話題にはならない曲かと。サシャ・ゲルストナー作詞作曲。

11-Years (イヤーズ)

イントロから爽快な疾走感のあるメタルナンバー。明るい雰囲気も感じ、盛り上がるサビはハロウィンらしい。曲も非常に良い。流石のマイケル・ヴァイカート作詞作曲。 Mld.Spd.Bri.

12-Meke Fire Catch The Fly (メイク・ファイア・キャッチ・ザ・フライ)

スピード感あるヘヴィメタルチューン。ヘヴィなサウンドが印象に残る。サビのメロディはまずまず。アンディ・デリス作詞作曲。 Spd.

13-Church Breaks Down (チャーチ・ブレイクス・ダウン)

アグレッシヴなスピードメタルチューン。非常に激しい印象。サシャ・ゲルストナー作詞作曲。 Spd.

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PUMPKINS UNITED (パンプキンズ・ユナイテッド) (single/2018)

PUMPKINS UNITEDジャケット画像

マイケル・キスク、カイ・ハンセンが復帰して7人編成となって初の楽曲のシングル。完全生産限定盤。2曲入りだが、バージョン違いで、今となってはコレクター向けのアイテムとも言える。ただし、どちらもその後発売されたスタジオアルバムの通常盤には未収録なので、その完全版のボーナスディスクか、このシングルでしかCDとしては聴けない(余談だが、私自身はライブ会場でおまけのクリアファイル欲しさに購入した)

1-Pumpkins United (パンプキンズ・ユナイテッド)

スピード感あり、高揚感ありと、いかにもハロウィンらしい曲。復帰の喜びが空回りするような曲ならがっかりしたが、そんなことは全く無く、こういうのを待っていた!と歓喜するに違いない。歌詞には初期の楽曲のタイトル・フレーズが散りばめられており、ファンはニヤリとするはず。リリックビデオも公開された。曲はハンセン、デリス、ヴァイカート共作となっており、3人揃っては初。 Mld.Spd.Bri.

2-Pumpkins United (orchestral mix) (オーケストラル・ミックス)

1曲目のオーケストラミックス。ただ、よくあるオーケストラを起用して壮大な〜というほどのものではなく、正直大きな違いは感じられず、よく聴けばそうなのかな、くらいなのでこのバージョン目当てに購入するほどではないかな。そもそもオーケストラ伴奏にすると大きく変わるような曲ではないかと。 Mld.Spd.Bri.

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HELLOWEEEN (ハロウィン) (16th/2021)

HELLOWEEENジャケット画像

通算16作目のスタジオアルバム。マイケル・キスク、カイ・ハンセンが電撃復帰し7人編成となって初のフルレンスアルバムとなる。スピード感のある曲が多く、そういう曲が好きなファン(自分含め)にはたまらない内容となっている。なお、生産限定盤には4曲入りのボーナスディスクが付いており、先行発表されたPumpkins Unitedも収録された。そちらにしか入っていない楽曲もなかなか良いので、限定盤をお勧めする。

1-Out For The Glory (アウト・フォー・ザ・グローリー)

静かに始まりテンポアップしていくスピードメタルナンバー。キスクのクリアで伸びやかなボーカルが気持ち良い。高揚するサビは非常にハロウィンらしい。歌はキスク単独、作詞作曲ヴァイカート。7分を超える長尺だが、あっという間。MVが制作されているがアニメーションで、バンドメンバーの演奏は見られない。 Mld.Spd.Bri.

2-Fear Of The Fallen (フィア・オブ・ザ・フォールン)

多少の変化はあるが、全編通してスピード感のある1曲。歌は共演、作詞作曲デリス。 Mld.Spd.

3-Best Time (ベスト・タイム)

アップテンポな楽曲。高揚感、明るさという要素は控えめ。歌は共演、作詞作曲ゲルストナー、デリス。MVが制作され、出演はマイケル・キスクとアンディ・デリスの2人で他のメンバーはちらっとライブ映像が映る程度。 Mld.Spd.

4-Mass Pollution (マス・ポリューション)

ヘヴィなギターサウンドが特徴のメタルチューン。歌はデリス単独、作詞作曲デリス。 Mld.Spd.

5-Angels (エンジェルズ)

スピード抑えめで、変化の多い曲で雰囲気は暗め。歌は共演、作詞作曲ゲルストナー。

6-Rise Without Chains (ライズ・ウィズアウト・チェインズ)

イントロから疾走感のあるスピードチューン。ギターサウンドが非常にカッコ良くて印象的。歌は共演、作詞作曲デリス。 Mld.Spd.

7-Indestructible (インディストラクティブル)

ヘヴィなギターが印象的なアップテンポのメタルナンバー。タイトルが歌詞になっているサビの歌メロはキャッチーで耳に残るが、聞きなれない単語のため難しい。歌は共演、作詞作曲グロスコフ。 Mld.Spd.

8-Robot King (ロボット・キング)

アグレッシブなスピードメタルナンバー。歌はデリスがメインで、キスクはコーラスで参加しているようだ。作詞作曲ヴァイカートで高揚感があり、明るく感じる。7分超の長さは感じない。 Mld.Spd.Bri.

9-Cyanide (サイアナイド)

ヘヴィな印象のスピードメタルチューン。歌はデリス単独、作詞作曲デリス。 Spd.

10-Down In The Dumps (ダウン・イン・ザ・ダンプス)

疾走感のあるメタルナンバー。地味めではあるがキーボードで始まるイントロは珍しい。曲が非常に良く、オーオーと歌う部分が印象的。歌は共演、作詞作曲ヴァイカート。 Mld.Spd.Key.

11-Orbit (オービット)

ハンセン作曲のインスト。ほぼギターのみ。スローテンポでじっくり聴かせるタイプで、次の曲と繋がっており、そのイントロとも言える。これをアルバムのオープニングに持ってくるほうがよくあるパターンとも言える。

12-Skyfall (スカイフォール)

前の曲から繋がる12分を超える大作でシングルカットもされた。後に行われた日本武道館公演のオープニングを飾った。途中変化も多い。歌はハンセンを含めた共演で、ハンセン作詞作曲。7分半程度のショートバージョンでMVが制作されており、7人体制になってからは初の実写有りの映像となっている。なお、12分強のフルバージョンのリリックビデオもある。 Mld.Spd.

BONUS DISC

1-Golden Times (ゴールデン・タイムズ)

とてもハロウィンらしいスピードメタルナンバー。ファンならこの曲のために完全版を購入することをお勧めする。3曲目のシングル盤を購入してないなら尚更だ。歌はキスク単独、作詞作曲ゲルストナー。 Mld.Spd.Bri.

2-Save My Hide (セイヴ・マイ・ハイド)

ミドルテンポのメタルナンバー。前の曲や本編の楽曲に比べて地味な印象。歌はデリス単独で、作詞作曲もデリス。

3-Pumpkins United (パンプキンズ・ユナイテッド)

先行シングルとして発売されたいかにも彼ららしい楽曲。シングル盤のレビューも参考にしてもらいたい。作詞作曲ハンセン、デリス、ヴァイカート共作。 Mld.Spd.Bri.

4-We Are Real (ウィ・アー・リアル)

日本盤限定ボーナストラック。疾走感のあるメタルナンバー。明るく高揚する雰囲気はとてもハロウィンらしくて良い。歌はハンセンがメインでデリスとの共演。作詞作曲グロスコフ。 Mld.Spd.Bri.

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