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TONY MACALPINE(トニー・マカパイン)
アメリカ出身のギタリスト、キーボードプレーヤー。クラシック音楽を学んでいたこともあり、ネオクラシカルメタルを主に演奏しているが、ジャズ・フュージョンの要素を取り入れた曲も多い。ソロ活動がメインで、作品も基本的に全曲インストゥルメンタルだが、PLANET Xや、マーク・ボールズ(YNGWIE MALMSTEEN〜ROYAL HUNT等)やヴィタリ・クープリ(ARTENSION等)がいたRING OF FIREにも在籍していた。2010年にはマーク・ボールズやヴァージル・ドナティらとSEVEN THE HARDWAYというバンドを結成した。
EVOLUTION (イヴォルーション) (8th/1995)

全曲インストゥルメンタルのアルバム。ギターはもちろん、キーボード(ピアノ)も全て本人の演奏。レコーディングには他にトニー・フランクリン(B)、マイク・テラーナ(Dr)が参加。個人的には2曲目が聴きたくて購入したが、それ以外にも素晴らしい楽曲が並んでおり、メロディアスなメタルが好きな人や、様式美HMが好きな人などにも是非聴いてもらいたい。
1-The Sage (ザ・セイジ)
イントロからキーボードが前に出ており、様式美HMが好きな人にはたまらない。おすすめ。
2-Oversea Evolution (オーヴァーシー・イヴォルーション)
2001年のフジテレビ・F-1グランプリ中継のスターティンググリッド紹介曲。スピード感満点のナンバー。彼のテクニックを存分に楽しめる。曲も良く、メロスピ好きなら、この1曲のためにこのアルバムを買っても損はしないだろう。
3-Essentrist (イクセントリスト)
ヘヴィなギターサウンドが特徴のスロー〜ミドルテンポのロックナンバー。ベースのサウンドが前面に出ており、ジャズの雰囲気も感じる。そんな中でも耳に残るメロディを入れてくるのは流石。
4-Time Table (タイム・テーブル)
不穏な空気感で始まるミドルテンポの曲。サビの部分ではムードが若干明るくなり、キャッチーで耳に残るメロディが流れる。非常に良い曲。
5-Seville (セヴィル)
スロー〜ミドルテンポの落ち着いた雰囲気の曲。
6-Futurism (フューチャリズム)
序盤からキーボードが前面に出ているアップテンポ〜スピーディなナンバー。非常にカッコ良い曲で、ベースプレイがけっこうカッコ良い。
7-Etude nr. 5 opus 10 (黒鍵のエテュード変ト長調作品10の5)
ショパンの曲を全編ピアノでそのまま演奏した曲。特にメタル・ロックの要素はない。
8-Powerfield (パワーフィールド)
スピード感溢れるメタルナンバー。テクニカルなプレイが満載で、キーボードも良い味を出している。
9-Plastic People (プラスティック・ピープル)
ミドルテンポで若干暗めの雰囲気のロックナンバー。全体的には地味ではあるが、耳を引くメロディもある。
10-Sinfonia (シンフォニア)
不思議な雰囲気で始まるスローテンポのロックナンバー。ツインギターの部分は暗めの雰囲気でネオクラシカルの要素が強いが、サビでは哀愁のギターメロディが響く。個人的にこういうサビの雰囲気が好き。高揚感のようなものも感じる。
11-Asturias KV467 nr. 21 (アストゥーリアス〜ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調)
モーツァルトの曲をこちらはエレキギターで演奏している。非常に静かで幻想的な曲。