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BLIND GUARDIAN(ブラインド・ガーディアン)

ドイツ出身の4人組。ジャンルはジャーマンメタルと分類されることが多い。ドイツ出身で、パワーメタルの要素が強いので無難ではあるが、ドラマティックな展開で、複雑な構成を考えるとプログレに近いかも。シンプルなパワーメタル、メロディックスピードメタルではない。メンバーは海外のバンドとしては珍しく長年固定されてきた。1988年のデビュー時のメンバーはハンズィ・キアシュ(Vo,B)、アンドレ・オルブリッチ(G)、マーカス・ズィーペン(G)、トーメン・スタッシュ(D)。しかし、2005年にトーメン・スタッシュが脱退。新たにフレデリック・エームケを迎えた。それでもメンバーチェンジがこの1回だけというのは非常に少ない。ハンズィ・キアシュのヴォーカルはシャウトすることが多く、高い歌唱力があるとは言えず、この部分で好みは分かれるかもしれない。専任のヴォーカリストを入れたほうがいいのでは、とも思うが、これはこれで彼らの個性でもある。じっくり歌っても下手ではないので、シャウトしなくても…という部分も多い。

Spd ★★☆
Cla ★☆☆

アルバムリスト

somewhere far beyond
imaginations from the other side

関連アーティスト

avantasia
gamma ray
helloween

SOMEWHERE FAR BEYOND (サムホエア・ファー・ビヨンド) (4th/1992)

SOMEWHERE FAR BEYONDジャケット画像

4thアルバム。バグパイプなど、ケルトの民族音楽を取り入れているのが特長。ゲストにHELLOWEEN〜GAMMA RAYのカイ・ハンセンを迎えているのは2ndアルバムから3作連続。歌詞カード(英語)やケースの裏の曲目では全13曲となっており、7曲目のThe Bard's Songが2曲に分かれているという解釈だが、歌詞カードの日本語訳の曲目やCD自体の曲数としては12曲で、この曲は1曲にまとまっているとされているので、若干ややこしい。

1-Time What Is Time (タイム・ホワット・イズ・タイム)

アコースティックギターで静かに始まるが、激しいギターが入って一変する。曲調自体が変化するが、基本はスピードチューン。サビのコーラスはタイトルを歌うということもあって耳によく残る。メロディ自体もフックがあって良い。終始ギターがカッコ良い。オープニングトラックとして相応しい。 Mld.Spd.

2-Journey Through The Dark (ジャーニー・スルー・ザ・ダーク)

高速かつテクニカルなギターで幕を開けるスピードナンバー。歌メロよりもギターのメロディが非常に良い。当然ながら変化も多い。テクニカルなギターソロや、ツインギターもカッコ良い。 Mld.Spd.

3-Black Chamber (ブラック・チェンバー)

ピアノ伴奏のみで歌い上げる短いクッション曲。1分弱で終わる。曲自体は悪くない。 Key.

4-Theatre Of Pain (シアター・オブ・ペイン)

スケールの大きさを感じるイントロ。ただし、曲は4分少々とコンパクト。変化が多く忙しい印象。全体としてはミドルテンポの部分が多い。サビはフックがあって◎。 Mld.Cla.

5-The Quest For Tanelorn (クエスト・フォー・タネローン)

ヘヴィなギターサウンドで、静かで暗い雰囲気で始まる。基本的にテンポは速めだが、変化も当然ある。サビはテンポダウンして、突然メロディを歌い上げるというのは定番。コーラスはキャッチー。ギターにゲストとしてカイ・ハンセンが参加しており、ソロと曲作りにも協力した。 Spd.

6-Ashes To Ashes (アッシズ・トゥ・アッシズ)

怪しげなムードのイントロから始まるスピード感溢れる激しいメタルナンバー。変化するが、基本は速い。サビではテンポを少し落としてメロディに載せて歌う。ギターソロがなかなかカッコ良い。 Spd.

7-The Bard's Song (バーズ・ソング)

2部に分かれている大作、といっても時間は7分程度。第1部は「In The Forest」とタイトルされた、アコースティックギターが印象的な静かなスローナンバー。歌メロがなかなか良い。3分を過ぎたあたりで、第2部「The Hobbit」が始まり、雰囲気は一変してミドルテンポのメタルナンバーへ。 Mld.

8-The Piper's Calling (パイパーズ・コーリング)

スコティッシュバグパイプのみの演奏のインストゥルメンタル。演奏も友人に頼んだらしい。時間は1分弱と短い。 Ori.

9-Somewhere Far Beyond (サムホエア・ファー・ビヨンド

アルバム本編のラストを飾る大作。時間は約7分半。序盤からスピーディな展開だが、当然変化する。全体的には速いテンポが多い。サビのバックで流れる鐘の音がなかなか良い。間奏ではアイリッシュバグパイプの演奏が入って雰囲気がガラっと変わる。これがまた良い。(以下の動画はリミックスバージョン) Mld.Spd.Ori.

10-Spread Your Wings (スプレッド・ユア・ウィングス)

日本盤ボーナストラック。QUEENのカヴァー。原曲の邦題は「永遠(とわ)の翼」。ミドルテンポで明るいというか、高揚感ある曲。とにかく曲が良い。因みに作詞・作曲はベーシストのジョン・ディーコン。原曲から奇抜なアレンジはしていない。 Mld.Key.Bri.

11-Trial By Fire (トライアル・バイ・ファイア)

日本盤ボーナストラック。NWOBHMの時代のSATANというバンドのカヴァーで、私はこの曲で初めて知った。オリジナルを聴いたが、こちらも正統なアレンジで、彼ららしい演奏でカッコ良い。スピード感あるヘヴィメタルナンバー。 Spd.

12-Theatre Of Pain (classic version) (シアター・オブ・ペイン クラシック・ヴァージョン)

日本盤ボーナストラック。4曲目のクラシックバージョン。ただ、本物のオーケストラを使ったわけではなく、キーボードでそれっぽく作ったということらしい。しかし、何気なく聴いただけで違いを発見するのは難しい。聴き比べると確かにギターの部分が減って、クラシックっぽいサウンドになっている。 Mld.Cla.

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IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE (イマジネーション・フロム・ジ・アザー・サイド) (5th/1995)

5thアルバム。ドラマティックな要素が強まり、サウンドの厚みも増した印象を受ける。ジャケットのデザインはかなりカッコ良い。

Imaginations From The Other Side (イマジネーション・フロム・ジ・アザー・サイド)

アルバムタイトルトラック。怪しげであり、荘厳さも感じる不気味な雰囲気。7分超と長尺。全体としてはミドルテンポか。サビになるとテンポダウンし歌い出すのは定番。また変化が多いのも定番。ソロはもちろん、ゴリゴリとしたギターサウンドが◎。(以下の動画は2007リマスターバージョン) Spd.Cla.

I'm Alive (アイム・アライヴ)

アグレッシヴなパワーメタルナンバー。序盤から変化が多いが、速いテンポの部分が多い。 Spd.

The Script For My Requiem (スクリプト・フォー・マイ・レクイエム)

イントロから期待が高まる展開。変化は少なめで、全体を通してスピード感がある。サビの手前でややテンポダウンする。コーラスは非常に耳に残りやすい。 Mld.Spd.Cla.

Born In A Mourning Hall (ボーン・イン・ア・モーニング・ホール)

激しいギタープレイで幕を開ける6分とやや長めの曲。歌よりものギターメロディが◎。サビではテンポを落としてメロディに載せて歌う定番のスタイル。変化が多く、途中ガラッと雰囲気が変わる部分もある。テンポはミドルとハイテンポの部分がある。 Mld.Spd.

Another Holy War (アナザー・ホーリー・ウォー)

序盤から疾走感溢れる展開で、全体的にもハイテンポのパワーメタルナンバー。当然変化がありテクニカル。ギターソロも聴きどころ。 Spd.

The Script For My Requiem(extended demo) (スクリプト・フォー・マイ・レクイエム デモヴァージョン)

同アルバムに収録されているナンバーのデモバージョン。完成形からはやや音の重厚さが少ない印象だが、それでも非常に完成度は高い。曲の終盤の部分で完成形よりも展開が少し異なっており、曲の時間も1分ほど長い。 Mld.Spd.Cla.

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