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CHILDREN OF BODOM(チルドレン・オブ・ボドム)
フィンランド出身5人組。ジャンルはメロディックデスメタルが妥当。北欧出身らしく、悲しく冷たいメロディが随所で流れる。ソフトなデス声(グロウル)、テクニカルなギタープレイ、冷たいキーボードの音色これらが素晴らしい音世界を作り上げている。キーボードサウンドはSTRATOVARIUSやROYAL HUNTのようでもあり、そういったキーボードサウンドのあるメタルが好きな人には是非聴いてもらいたい。自分もそういったところからのめり込んだ。ボーカリスト兼ギタリストのアレキシ・ライホが作曲もほぼ全て担当している。また、非常にテクニカルなギタープレイが聴けるが、ソロを含めほとんどメインはアレキシが担当しており、歌いながら弾いている。歌唱力で勝負するタイプの音楽ではないが、それでも信じられないほどすごい。デビューアルバム時のメンバーはアレキシ・ライホとヤスカ・ラーチカイネン(Dr)を中心に、ヤンネ・ウィルマン(Key)、アレクザンダー・クオファラ(G)、ヘンカ・ブラックスミス(B)、という5人。因みにバンドの結成自体は93年と古く、メンバーも流動的だった。残念ながらバンドは2019年の通算10枚目のスタジオアルバム「HEXED」を最後に解散となり、2020年にはアレキシ・ライホが他界。アレキシ・ライホは新バンドの新曲EPを発売したばかりでフルレンスアルバムにも期待がかかった中での急逝だった。なお、ヤンネ・ウィルマンは以前から活動していた自身のバンドWARMENで活動しており、チルドレンオブボドムの新曲かと思うような素晴らしい楽曲もあり、今後にも期待。
Mld ★☆☆
Spd ★★☆
Key ★★☆
Vis ★★☆
アルバムリスト
something wild
hatebreeder
follow the reaper
hate crew deathroll
trashed, lost & strungout
are you dead yet?
chaos ridden years
blooddrunk
relentless reckless forever
hexed
関連アーティスト
sonata arctica
stratovarius
yngwie malmsteen
SOMETHING WILD (サムシング・ワイルド) (1st/1998)

デビューアルバム。ドラムの安っぽい音など、サウンドはまだまだ粗い部分はあるが、すでに曲の完成度は非常に高い。彼らのスタイルもこの時点でほぼ完成されている。ほとんどがスピードナンバー。ファンならこの1stアルバムから聴いておくべき。キーボードについて改めて聴くと様々な音色を使い分けており、比重が最も大きいアルバムかもしれない。
1-Deadnight Warrior (デッドナイト・ウォーリアー)
1曲目に相応しい攻撃的なファストチューン。キーボードの「ジャン」というのは初期の定番。 音色も多彩に使い分けている。 Mld.Spd.Key.
2-In The Shadows (イン・ザ・シャドウズ)
こちらもアグレッシヴな疾走曲。キーボードのサウンドが音の広がりを作り、ギターだけだと単調になりやすいサウンドに彩りを加えている。曲の長さが約6分とこのジャンルとしては長いが、その長さを感じさせない作りは見事。 Mld.Spd.Key.
3-Red Light In My Eyes, pt1 (レッド・ライト・イン・マイ・アイズ、パート1)
ヘヴィなリフからスローテンポへ変化するイントロから工夫された展開が素晴らしい。キーボードサウンドも効果的。 Mld.Spd.Key.
4-Red Light In my Eyes, pt2 (レッド・ライト・イン・マイ・アイズ、パート2)
クラシカルなフレーズのギターサウンドから入るナンバー。パート2だが曲は独立している。 ストリングスのキーボードソロが良い。 Mld.Spd.Key.
5-Lake Bodom (レイク・ボドム)
イントロのメロディアスなギターがキャッチーなスピードメタルチューン。 速弾きのギター、キーボードソロも聴きどころ。 今でもライブのセットリストの定番となっている彼らの代表曲。 Mld.Spd.Key.
6-The Nail (ザ・ネイル)
静かなイントロから入るスピードナンバー。キーボードは抑えめだが、随所で活躍している。 中盤から後半の間奏部のメロディは個人的に好き。 Mld.Spd.Key.
7-Touch Like Angel Of Death (タッチ・ライク・エンジェル・オブ・デス)
序盤から転調が多いテクニカルなスピードメタルナンバー。イントロのギタープレイが印象的。 そこからキーボードの冷たいサウンドへと繋がる展開も素晴らしい。 また、曲は4分ほどで終わるが約6分を経過したところから、キーボードのみのシークレット曲が聴ける。 Mld.Spd.Key.
8-Children Of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム)
日本盤ボーナストラック。イントロのリフがキャッチーで印象的な疾走曲。 自信作なのか、バンド名を曲名にするだけに非常にカッコ良い。 ボーナストラックにはもったいない、と思ったのか2ndアルバムに再録されたバージョンが収録された。 Mld.Spd.Key.
9-Mass Hypnosis (マス・ヒプノシス)
日本盤ボーナストラック。セパルトゥラのカヴァー。攻撃的なメタルチューン。 Mld.Spd.Key. /p>
HATEBREEDER (ヘイト・ブリーダー) (2nd/1999)

1stアルバムと比べ、より攻撃性が増し、スピード感、テクニック、音質等、あらゆる面でステップアップした2ndアルバム。キーボードの比重は1stと比べると抑えめだが、随所に聴きどころがある。速い曲が多く、このアルバムを最高傑作に揚げるファンも少なくない。
1-Warheart (ウォーハート)
序盤からテンポが激しく変わる非常にテクニカルでアグレッシヴなスピードメタルナンバー。 キーボードの活躍する箇所は限られているが、非常に重要なサウンドになっている。 Mld.Spd.Key.
2-Silent Night, Bodom Night (サイレント・ナイト、ボドム・ナイト)
イントロからツインギターが炸裂するファストチューン。ソロはギターとキーボードのバトルが楽しめる。 ライブのセットリストの定番。 Mld.Spd.Key.
3-Hatebreeder (ヘイトブリーダー)
非常に激しいサウンドのスピードメタルチューン。冷たいピアノの音色が効果的。 ソロではテクニカルなキーボードプレイも。 Mld.Spd.Key.
4-Bed Of Razors (ベッド・オブ・レイザース)
冷たく怪しげなキーボードのメロディから始まるミドルテンポのナンバー。ギターのメロディはけっこうキャッチーで聴きやすい。 Mld.Key.
5-Towards Dead End (トワーズ・デッド・エンド)
キャッチーでメロディアスなギターサウンドが特徴のスピードナンバー。転調も多くテクニカル。 幻想的なキーボードサウンドから入るソロ(アウトロ)が非常にカッコ良い。 個人的にはこのアルバムで1番のお気に入り。 Mld.Spd.Key.
6-Black Widow (ブラック・ウィドウ)
不思議なキーボードサウンドから入るヘヴィなメタルチューン。途中テンポが上がりスピーディなところも。 Mld.Spd.Key.
7-Wrath Within (ラス・ウィズイン)
転調が多く、忙しい印象のメタルナンバー。ミドルテンポの部分と速い部分がある。 Mld.Spd.Key.
8-Children Of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム)
1stアルバムにボーナストラックとして収録されていた曲のニューバージョン。 音質がタイトになって聴きやすくなった。良い意味で綺麗にまとまった印象。 Mld.Spd.Key.
9-Downfall (ダウンフォール)
冷たい音色のキーボードのイントロが印象的なスピードナンバー。キーボードが全体に渡って活躍している。 ソロのメロディがキャッチー。転調も多くテクニカル。 ライブでは最後に演奏されることが定番となっている。 Mld.Spd.Key.
10-No Commands (ノー・コマンズ)
日本盤ボーナストラック。フィンランドのメタルバンドSTONEのカヴァー。 実はそのSTONEのギタリストがその後のCOB正式メンバーとなるローペ・ラトヴァラ。曲はヘヴィなリフが特徴のスピードナンバー。ギターソロの速弾きはすごい。 Mld.Spd.
FOLLOW THE REAPER (フォロー・ザ・リーパー) (3rd/2000)

キーボードの存在感が大いに増した3rdアルバム。個人的には1番のお気に入り。このアルバムを聴いて、デス声がさほど気にならなくなり、彼らの音楽にどっぷりハマった。デス声はまだソフトなほうなので、聴きやすく、曲自体も聴きやすいものが多い。 アニメソングっぽい雰囲気も感じなくない。メロデス、及びデス声初心者向きと言えるかもしれない。個人的にはこのキラキラ系の音が好きだが、バンドのフロントマンであり、ソングライターのアレキシはこのアルバムのような作品はもう作らないと断言していたことは残念…。
1-FOLLOW THE REAPER (フォロー・ザ・リーパー)
1曲目でリーダートラックでもあるスピードメタルナンバー。キラキラのキーボードが良い味を出している。 ソロがまた良い。ツインギターのメロディもキャッチーで耳に残る。 Mld.Spd.Key.
2-Bodom After Midnight (ボドム・アフター・ミッドナイト)
イントロのドラミングが印象的な転調が多いテクニカルなスピードチューン。ソロのユニゾンがまたカッコ良い。 アルバムに必ず1曲はある「Bodom」という名が付いた曲。ライヴでも欠かせないナンバー。 Mld.Spd.Key.
3-Children Of Decadence (チルドレン・オブ・デカダンス)
メロディアスでクリーンなギターサウンドのイントロから始まるスピード感あるメタルナンバー。 サビではキーボードの音色が欠かせない。ソロもクールで◎。 Mld.Spd.Key.
4-Everytime I Die (エヴリタイム・アイ・ダイ)
スローでヘヴィな1曲。クールなキーボードが冷酷な空気を醸し出す。 アルバムの流れを作る意味で重要な曲。MVが制作された。 Key.
5-Mask Of Sanity (マスク・オブ・サニティ)
イントロからキラキラ系のキーボードが炸裂する疾走曲。ソフトではあるがデス声なので、歌メロがある曲は ほとんどないが、この曲は多少歌っている部分もある。ソロのスピード感がたまらない。 個人的にはこのアルバムで1番好き。 Mld.Spd.Key.
6-Taste Of My Scythe (テイスト・オブ・マイ・サイズ)
ミドルテンポのヘヴィなメタルナンバー。キーボードとクワイアが効果的で、音に広がりと奥行きを持たせている。 キラキラのキーボードソロももちろん健在。 Mld.Key.
7-Hate Me ! (ヘイト・ミー)
冷たいキーボードのイントロからキャッチーなギターのリフに繋がるスピードチューン。掛け声のコーラスも良い。 シングルカットされた。彼らの代表曲の一つ。個人的に大好きな曲。 Mld.Spd.Key.
8-Northern Comfort (ノーザン・コンフォート)
メロディアスなギタープレイが特徴のアップテンポのナンバー。トレードマークとも言える「ジャジャン」 というキーボードが聴ける。後半には短いながら非常にスピーディでテクニカルなプレイが聴ける。 Mld.Spd.Key.
9-Kissing The Shadows (キッシング・シャドウズ)
ギターメロディが非常にフックがあり耳に残るスピードメタルナンバー。 Mld.Spd.Key.
10-Shot In The Dark (暗闇にドッキリ)
日本盤ボーナストラック。オジー・オズボーンのカヴァー。曲目を見て、邦題に驚いた(もちろん原曲がそうだったというだけだが)。スローテンポのヘヴィなナンバー。バックでは冷たいキーボードサウンドが流れる。多少歌メロもあり、アレキシの「歌」が聴ける。 Key.
11-Hellion (ヘリオン)
日本盤ボーナストラック。W.A.S.P.のカヴァー。 アップテンポのダークなメタルナンバー。サビのコーラスが印象的。 Key.
HATE CREW DEATHROLL (ヘイト・クルー・デスロール) (4th/2003)

彼らの出世作となった4作目。以前から評価は高かったが、この作品で大ブレイクした。母国フィンランドで初めて1位を獲得した作品。前作よりもアグレッシブな作りとなった。キーボードは若干抑えめだが、しっかりと存在感がある。ギターとキーボードのバランスが非常に良い。また、スローな曲と速い曲のバランスも良い。ライブで客との掛け合いがしやすい部分が多いのも良い。因みに、このアルバムタイトルから彼らのファンを「ヘイトクルー」と呼ぶようになった。また、このアルバムリリース直後にはロブ・ハルフォード率いるHALFORDとのカップリングツアーが行われ話題となった。(私も行った。)
1-Needled 24/7 (ニードルド・24/7)
リーダートラックのスピードチューン。彼らの代表曲となった。キャッチーなギターサウンドは前作を踏襲している。 サビには多少の歌メロもあり。キーボードのサウンドは今までに使われたことのない音色も。MVも制作されたが、公式チャンネルでは公開されていないようなので、どうしても気になる方は個人で調べていただきたい。(後述のDVD作品の文章にも載せたが映像の出来が悪くて公開していない可能性が高い) Mld.Spd.Key.
2-Sixpounder (シックスパウンダー)
スロー〜ミドルテンポのヘヴィなナンバー。テンポアップし速くなる部分も。 キーボードの割合は少ないが、所々で効果的な味付けをしている。
3-Chokehold (Cocked 'n' loaded) (チョークホールド コックド・アンド・ローデッド)
ヘヴィなサウンドのスピードメタルナンバー。サビは叫びの掛け声があり、ライヴでは盛り上がる。 キーボードソロがしびれる。ギターとの掛け合いも超絶。ライブではそれがまた盛り上がる。 ただ残念ながらその後セットリストの定番とはならなかった…。 Mld.Spd.Key.
4-Bodom Beach Terror (ボドム・ビーチ・テラー)
イントロのリズミカルなドラムとキラキラのキーボードが特徴のメタルナンバー。トレードマークの「ジャン」 というキーボードサウンドもある。 全体的にはミドルテンポだが、速いテンポになる部分がある。彼らの場合、全編単調なリズムの曲はそもそもないのだが。 Mld.Spd.Key.
5-Angels Don't Kill (エンジェルス・ドント・キル)
スローでダークなメタルナンバー。非常にヘヴィなサウンドになっている。キーボードの活躍度も低めだが、 バックでは常に流れている。
6-Triple Corpse Hammerblow (トリプル・コープス・ハンマーブロウ)
幻想的なキーボードサウンドからスピーディでリズミカルなギターのリフへと繋がるスピードチューン。 サビでは掛け声のパートがあり、ライヴでも盛り上がりやすい作りに。ギター、キーボードソロも非常にテクニカル。 Mld.Spd.Key.
7-You're Better Off Dead (ユーアー・ベター・オフ・デッド)
シングルカットされたファストチューン。新しいタイプのキーボードサウンドが特徴。メロディアスなギターも良い。 サビでは「オーオーオー」とライヴで歌いやすいコーラスもあり。 Mld.Spd.Key.
8-Lil' Bloodred Ridin' Hood (リル・ブラッドレッド・ライディン・フッド)
スピーディでヘヴィなギターリフが特徴のイントロのスピードメタルナンバー。 Spd.Key.
9-HATE CREW DEATHROLL (ヘイト・クルー・デスロール)
アルバムタイトルトラック。冷たいキーボードのイントロが印象的なスピードメタルナンバー。 掛け声の部分も多く、ライヴでは非常に人気の曲。彼らの代表曲。 Mld.Spd.Key.
10-Silent Scream (サイレント・スクリーム)
SLAYERのカヴァー。原曲では狂ったように弾くギターソロの部分を キーボードで弾いているところが聴きどころ。 Mld.Spd.Key.
11-Somebody Put Something In My Drink (サムバディ・プット・サムシング・イン・マイ・ドリンク)
ラモーンズのカヴァー。イントロのドラムが特徴。歌メロがあり、アレキシの歌が聴けるが、悪くない。 原曲よりもちゃんと歌っているかも。
TRASHED, LOST & STRUNGOUT (トラッシュド、ロスト・アンド・ストラングアウト) (Mini/2004)

次のフルレンスアルバムへの繋ぎとも言えるミニアルバム。オリジナル2曲、カヴァー2曲。1曲目は5thアルバムにも収録された。またエンハンスト仕様となっており、1曲目のMVと、彼らの母国フィンランドでのプライベートな映像が収録されている。多少演技もあるが、基本的には彼らの素顔が見られるのでファンには嬉しい内容。なお、前作発売後にギタリストのアレクザンダー・クオファラが脱退し、元STONE(フィンランドのメタルバンド)のローペ・ラトヴァラが参加している。年齢的にはメンバーの尊敬する先輩にあたるローペは、当初は年齢差や、SINERGYというバンドでアレキシと一緒でCOBでも一緒なのはどうか…など、正式メンバーになる予定はなかったらしいが、その後結局正式メンバーとなっている。
1-TRASHED, LOST & STRUNGOUT (トラッシュド、ロスト・アンド・ストラングアウト)
ヘヴィな印象もあるスピードメタルチューン。キーボードは数種類のサウンドを 使い分けながら存在感あるプレイを聴かせる。 Mld.Spd.Key.
2-Knuckleduster (ナックルダスター)
ミドルテンポのヘヴィなナンバーだが、キーボードのサウンドも良い味を出している。
3-Bed Of Nails (ベッド・オブ・ネイルズ)
アリス・クーパーのカヴァー。原曲も枯れ声に近い歌い方なので違和感なく自然と聴ける。 キーボードの音色も彼ららしさを出していて良い。後半はテンポアップしてスピードメタルナンバーにしている。 Mld.Key.
4-She Is Beautiful (シー・イズ・ビューティフル)
アンドリューW.K.のカヴァー。同世代の歌をカヴァーするのは珍しい。 とても仲良しらしい。原曲の通り明るめでポップな曲調。 Bri.
ARE YOU DEAD YET ? (アー・ユー・デッド・イェット?) (5th/2005)

アレキシの骨折を乗り越えて制作された5thアルバム。先行ミニアルバムから期間が空いたのはそのせい。ただ骨折の理由は非常にカッコ悪い。酒に酔って車の屋根に乗って落ちて…。若気の至り、というほどの年齢はすでに超えているので、ファンとしては勘弁してもらいたい。内容のほうは前作の流れを継続させつつ、さらにキーボードは控えめ。それでも随所で冷たい旋律を響かせている。当然だが、キーボードサウンドとの融合こそが彼らの持ち味なので、これ以上存在感が小さくなってしまうと…と少々不安になるサウンドではある。また、前作に続きフィンランドでNo.1ヒットとなった。なお、初回盤を発売した後しばらくしてDVD付きデラックス・エディションも発売された。このDVDにはTrashed, Lost & Strungoutと4thアルバムのSixpounderのMVや、その他ライヴ映像などが収録されている。先行ミニアルバムにエンハンスト仕様として収録されていたものと重複しているものもあるが、DVDで見られるという点とプラスで収録された映像はファンとしては見たいところ。初回盤を買ったファンには頭の痛いデラックスだ…。
1-Living Dead Beat (リヴィング・デッド・ビート)
怪しげなキーボードのメロディで始まるメタルチューン。全体的にはミドルテンポの部分が多くヘヴィな印象。 Spd.Key.
2-Are You Dead Yet? (アー・ユー・デッド・イェット?)
踏切のサイレンのようなSEで1曲目から繋がっているナンバー。アルバムタイトルトラックにしてはちょっと地味。 スピードは抑えめでミドルテンポ。キーボードも抑えめ。メロディアスなツインギターが特徴。
3-If You Want Peace...Prepare For War (イフ・ユー・ウォント・ピース・・・プリペア・フォー・ウォー)
スピード感があるヘヴィなナンバー。キーボードはまずまずの存在感。テクニカルなソロも聴ける。 Spd.
4-Punch Me I Bleed (パンチ・ミー・アイ・ブリード)
スローでダークなメタルナンバー。ヘヴィなサウンドでキーボードの存在感はあまりない。
5-In Your Face (イン・ユア・フェイス)
イントロとサビのバックでながれる冷ややかなキーボードの音色が良いミドルテンポの1曲。 MVも制作された。 Key.
6-Next In Line (ネクスト・イン・ライン)
イントロではまずまずスピード感があるが、歌に入るとスピードが落ちるヘヴィなナンバー。 このアルバムではこのパターンが多い。サビでは多少の歌メロもある。キーボードソロはなかなか良い。 Spd.Key.
7-Bastards Of Bodom (バスターズ・オブ・ボドム)
イントロからキーボードが効果的に使われているスピードメタルナンバー。 部分的にかなりテンポが抑えられてヘヴィになるのは少々気になる。 Mld.Spd.Key.
8-TRASHED, LOST & STRUNGOUT (トラッシュド、ロスト・アンド・ストラングアウト)
先行ミニアルバムにも収録された1曲。 Mld.Spd.Key.
9-We're Not Gonna Fall (ウィーアー・ノット・ゴナ・フォール)
ミドルテンポで始まるが、適度にスピード感のある1曲。ライブでもけっこう演奏される。 キーボードはソロもあり効果的に使われている。サビの後のギターの音が個人的に◎。 Spd.Key.
10-Oops! I Did It Again (ウップス!アイ・ディド・イット・アゲイン)
選曲のセンスがユニーク。もちろんブリトニー・スピアーズのカヴァー。ヘヴィなロックナンバーにアレンジされている。 もちろんデス声。ただアレキシの歌い方はソフトなほうなので聴きやすい。 Key.Ori.
11-Talk Dirty To Me (トーク・ダーティ・トゥ・ミー)
POISONのカヴァー。ポップな1曲。ギターソロなどでは「らしい」プレイも聴ける。
CHAOS RIDDEN YEARS(カオス・リドゥン・イヤーズ)(1st Live DVD/2006)

2006年2月5日にスウェーデンのストックホルムで行われたライヴがメインのDVD。ライヴ本編はほぼ全てが収められている。ファンなら彼らの技術がCDで聴けるものと全く嘘・偽りがないことは知っているが、それを知らないメタルファンは是非彼らのライヴは一度観るべきだ。もちろん実際にライヴに行きたくても行けていないファンは絶対に観るべきである。観衆の盛り上がりも良く、ヨーロッパでの人気の高さを確認できる。ヤンネが弾くキーボードの角度には是非注目してほしい。またアレキシとヤンネの掛け合いはライヴの定番となっており、鳥肌物のカッコ良さだ。ライヴの締めくくりとしてお決まりの「Downfall」のイントロではヤンネがキーボードでタイタニックの「My Heart Will Go On」を弾いたり、アレキシがJUDAS PRIESTの「Breaking The Law」のリフを弾いたりと、そういった遊び心も楽しい。ただ、アレキシのMCでやたらとフ○ック(ファ○キング〜)という表現が多すぎるのはどうかと…。このライヴは5thアルバム「ARE YOU DEAD YET ?」に伴うツアーでもあるため、これ以降のアルバムの内容に疑問を持つファンには絶対に持っていてほしい必携のDVDだ。
ライヴ本編以外の充実振りも注目で、特に合計1時間以上ある特典映像はファン必見だ。彼らのクレイジーな舞台裏の素顔はやりすぎではないかと思う人もいるかもしれないが、非常に楽しそうにしているのは微笑ましく、メンバー同士の仲の良さを確認するには充分過ぎるだろう。個別のインタビューをしている後ろで他のメンバーがくつろいでいたり、遊んだりしている姿はなかなか笑える。過去のライヴハウスでのライヴ映像も数曲含まれている点も見逃せない。
他にも過去制作されたMVのほとんど全てが収録されているのも嬉しい。ただ、代表曲の一つ「Needled 24/7」はメンバーがその出来に納得しておらず未収録となっている。理由の詳細は不明だが、個人的にはヤンネ・ウィルマンのキーボードプレイがほとんど映っていない点に問題があると思う。監督のセンスのなさが分かる。また、このジャンルのMVは演奏している姿をじっくり見せるべき(それだけで絵になる)だと思うが、無関係のサーカスの映像がメインなのが問題の一つかもしれない。因みに、初期のMVを観ると、アレキシ・ライホのギターを持つポジションが高いためちょっとカッコ悪いかな。
1.Living Dead Beat
2.Sixpounder
3.Silent Night , Bodom Night
4.Hate Me!
5.We're Not Gonna Fall
6.Angels Don't Kill
7.Deadbeats 1 (Drum Solo)
8.Bodom After Midnight / Bodom Beach Terror
9.Follow The Reaper
10.Needled 24/7
11.Clash Of The Booze Brothers(Keyboad solo , Guitar Solo)
12.In Your Face
13.Hate Crew Deathroll
14.Are You Dead Yet?
15.Latvala - Guitar Solo
16.Lake Bodom
17.Everytime I Die
18.Downfall
MV
1.Are You Dead Yet?
2.Downfall
3.Deadnight Warrior
4.Everytime I Die
5.In Your Face
6.Sixpounder
7.Trashed , Lost & Strungout
BLOODDRUNK (ブラッド・ドランク) (6th/2008)

6thアルバム。キーボードの存在が大きいと感じる部分と何もない部分とがはっきりしている曲が多い。発売前には3rdアルバムのようなキーボードになる、なんていう噂もあったが、決してそんなことはなく、前作よりもさらにヘヴィになった印象。彼らの良さがここ2作確実に減退している。非常に地味になってきてしまった。因みにこの作品は通常盤の他にデラックス盤も発売され、デラックス盤は、SHM(スーパー・ハイ・マテリアル)CDとなっており、通常のコンポでも良質の音で聴けるというもので、さらに特典でDVDも付き、これには2曲目のMVと、ボーナストラック以外の曲が5.1chサラウンドで聴ける音源が収録されている。 (もちろん5.1chサラウンドを聴ける環境がないと無意味だが…)
1-Hellhounds On My Trail (ヘルバウンズ・オン・マイ・トレイル)
ヘヴィなサウンドのスピードメタルナンバー。キーボードはサビのバックで流れる不思議なメロディを奏でるなど まずまずの貢献度。転調があるがスローテンポの部分が多い。 Spd.Key.
2-Blooddrunk (ブラッドドランク
イントロの冷たいサウンドのキーボードはなかなか良いが、全体的にはミドルテンポのヘヴィなナンバー。 MVが制作された。 Key.
3-Lobodomy (ロボドミー)
ミドルテンポのメタルナンバー。イントロとソロはまずまず良いが、スピードは抑え目で、ヘヴィな印象が強い。
4-One Day You Will Cry (ワン・デイ・ユー・ウィル・クライ)
ヘヴィなナンバー。怪しげなサウンドのイントロはキーボードの活躍度も大きいと感じるが、 歌に入るとどうしても、ただヘヴィで地味な曲になってしまう。ソロの部分は悪くないが… ちょっとネタ切れ感も感じる。 Spd.Key.
5-Smile Pretty For The Devil (スマイル・プリティ・フォー・ザ・デヴィル)
「ジャンジャン」というトレードマークとも言えるキーボードサウンドから始まるナンバー。 ただ、やはり歌に入ると突然地味なヘヴィロックになってしまう。 それでもキーボードサウンドのおかげで多少は救われている。 Spd.Key.
6-Tie My Rope (タイ・マイ・ロープ)
シングルカットされたスピードチューン。ミドルテンポの部分も多いヘヴィな印象。キーボードはまずまずの活躍している。 Spd.Key.
7-Done With Everything, Die For Nothing (ダン・ウィズ・エヴリシング、ダイ・フォー・ナッシング)
ミドルテンポのヘヴィなナンバー。ソロではテクニカルなプレイで聴きどころもあるが、やはり地味。
8-Banned From Heaven (バンド・フロム・ヘヴン)
スローテンポのヘヴィな曲。非常に地味な1曲。キーボードの存在も非常に地味。
9-Roadkill Morning (ロードキル・モーニング)
アグレッシヴでスピード感あるメタルナンバー。キーボードはソロはあるものの地味。 Spd.
10-Ghostriders In The Sky (ゴーストライダーズ・イン・ザ・スカイ)
スタン・ジョーンズというカントリー歌手のカヴァー。アップテンポでなかなか良い曲。 Key.
11-Just Dropped In (To See What Condition My Condition Was In) (ジャスト・ドロップド・イン トゥ・シー・ホワット・コンディション・マイ・コンディション・ワズ・イン)
ケニー・ロジャースというこちらもカントリー系のアーティストのカヴァー。ミドルテンポのメタルナンバーに仕上げられており、オルガンの音色が特徴。 Key.
RELENTLESS RECKLESS FOREVER (リレントレス・レックレス・フォーエヴァー) (7th/2011)

7thアルバム。キーボードの活躍度が前作よりも増し、スピード感のある曲も増えた印象。それでも全盛期と比較するとメロディは弱いかも。ただ、これだけキーボードサウンドを前面に持ってきているということ自体が嬉しい。彼らのアイデンティティーともいうべき持ち味を、彼ら自身が捨てたわけではないということに安心した。チルドレン・オブ・ボドムと言えばやっぱこれでしょうという雰囲気が随所に見られる。初期から聴き続け、最近の作品にガッカリしていたファンにこそ聴いてほしい。もちろん、完全に原点回帰というほどではないが、前作をはるかに上回る内容である。因みに、歌詞カードにはボーナストラックを除く9曲全ての歌詞が載っている。珍しい。
1-Not My Funeral (ノット・マイ・フューネラル)
激しいリズムで始まる、スピードナンバー。サビでテンポが落ち着くタイプの曲。全体的には速い。 Spd.Key.
2-Shovel Knockout (ショヴェル・ノックアウト)
バックでさり気なく奏でられるキーボードがクールな、アグレッシヴなメタルチューン。イントロは重苦しい雰囲気だが、曲が始まると聴きやすい。5thアルバム収録の「We're Not Gonna Fall」を想起させる部分も。 Mld.Spd.Key.
3-Roundtrip To Hell And Back (ラウンドトリップ・トゥ・ヘル・アンド・バック)
ミドルテンポのナンバーだが、キーボードの存在感が大きい。 Key.
4-Pussyfoot Miss Suicide (プッシーフット・ミス・スイサイド)
ミドル〜アップテンポでリズミカルかつヘヴィな1曲。キーボードはそこまで目立つ展開ではないが、サビでは良い味を出している。ギターとキーボードのソロがあるが、弾きまくりというほどではない。 Spd.Key.
5-Relentless Reckless Forever (リレントレス・レックレス・フォーエヴァー)
ツインギターがカッコ良いアルバムタイトルトラック。イントロの後一旦落ち着くが、再びテンポアップするという不思議な展開。サビの部分のキーボードが良い。 Spd.Key.
6-Ugly (アグリー)
女性の語りのSEで幕を開けるアグレッシヴなスピードナンバー。キーボードは初期によく使われていた「ジャン!ジャン!」が聴ける。全体的には冷たい印象のサウンド。 Spd.Key.
7-Cry Of The Nihilist (クライ・オブ・ザ・ニヒリスト)
ミドル〜アップテンポのヘヴィな1曲。こちらもひんやりとしたキーボードサウンドで、雰囲気は3rdアルバムに近いものがある。 Spd.Key.
8-Was It Worth It? (ワズ・イット・ワース・イット?)
スロー〜ミドルテンポのメタルチューン。イントロのツインギターが特徴的でカッコ良い。キーボードは控えめ。
9-Northpole Throwdown (ノースポール・スローダウン)
アルバム本編ラストを飾るスピーディーなナンバー。イントロではベースが目立つ。キーボードはオープニングとソロで聴ける程度だが、シンプルにカッコ良いスピードメタル。 Spd.
10-Party All The Time (パーティー・オール・ザ・タイム)
日本盤ボーナストラック。恒例となっている意外性のあるカヴァー。オリジナルはエディー・マーフィーが歌ってヒットしたナンバー。ここでクリーンヴォイスでゲスト参加しているのがHOLY GRAILのシンガーである、ジェイムズ・ポール・ルナという人物。初めて聴いたときはIMPELLITTERIでお馴染みのロブ・ロックに聴こえた。声質はそっくり。 Key.
11-Angels Don't Kill (live) (エンジェルズ・ドント・キル ライヴ・アット・ブラッドストック)
日本盤ボーナストラック。2010年にイギリスで開催された「BLOODSTOCK OPEN AIR FESTIVAL」でのライヴ音源。4thアルバム収録のスローテンポのヘヴィなナンバーで、彼らを象徴する曲、ではない選曲が残念。
12-Everytime I Die (live) (エヴリタイム・アイ・ダイ ライヴ・アット・ブラッドストック)
日本盤ボーナストラック。前曲と同じライブでの音源。こちらも選曲が残念。3rdアルバム収録曲だが、これ以外に良い曲が数多く収録されているアルバムなのに…。
HEXED (ヘックスド) (10th/2019)

前作から約3年半振りとなる通算10作目となるアルバム(そして残念ながら最後の作品)。個人的には3作ぶりに購入した。数曲がMVやLyric Videoとして公開され、CDショップでも試聴し、今回のはかなりいいのではということで。彼らの話では初期のようなネオクラシカル色の強い曲はもうやらないらしいが、それでも当時を僅かではあるが思い出させてくれる楽曲も収録されており、初期の頃からのファンは是非聴いてもらいたい。原点回帰ではないが、それでも最高傑作と名高い4thの頃が好きだったファンには聴いていて嬉しい要素が多い。単純にスピーディーな曲が多いのも好印象。BLOODDRUNKから多くなってきた歌い始めると途端にテンポが遅くなり地味になるという展開はほとんど無い。ジャケットデザインは暗く不気味で、正直カッコ良くはないと思うが、とてもとっつきやすく聴きやすい作品になっている。因みにメンバーはギタリストのローペ・ラトヴァラからダニエル・フレイベルグに交代している。今作も全曲の歌詞が載っている。MVで確認できるが、ベーシストのヘンカ・ブラックスミスが短髪になっているのは、古くからのファンには衝撃。
1-This Road (ディス・ロード)
Lyric Videoが製作され、映像作品としては2番目に公開された。スピード感があり、幕開けの曲としてはなかなか良い。キーボードサウンドはソロこそあるものの、基本は奥でひっそりと味付け程度に。途中で変化もあり、ずっと突っ走る展開ではない。過去のアルバムのオープニングとは異なって…という解説があるが、個人的には特に違和感は感じない。
Spd.
2-Under Grass And Clover (アンダー・グラス・アンド・クローヴァー)
キーボードの存在感が大きいスピードメタルナンバー。MVも製作されており、これが最初に公開されたことからもアルバムのリーダートラックとも言える。バスドラがドコドコというスピードチューンというのは、やはり良い。最後まで速いテンポで突っ走る。ツインギターが光る部分もあり、キーボードの活躍度も高い。「ジャン!」というのは初期を思い出すようで嬉しい。彼らには珍しくメジャーコードを使っているらしく、そう言われれば確かに明るいような雰囲気も感じる。MVはシンプルに彼らのライヴ映像風でカッコ良い。こういうジャンルは凝ったものでなくこういうのでも十分。 Mld.Spd.Key.
3-Glass Houses (グラス・ハウセズ)
スピード感あるイントロから惹きつける。キーボードとギターのテクニカルなプレイがとにかくカッコ良い。 Mld.Spd.Key.
4-Hecate's Nightmare (ヘカテズ・ナイトメア)
怪しげな雰囲気のスローテンポのヘヴィなナンバー。冷たいサウンドのキーボードはなかなか良い。 Key.
5-Kick In A Spleen (キック・イン・ア・スプリーン)
多少の変化はあるものの最後までテンポの速いスピードメタルナンバー。ソロでやっとキーボードが活躍する展開で、このソロがギターも含めてなかなかカッコ良い。 Spd.
6-Platitudes And Barren Words (プラティテューズ・アンド・ア・バレン・ワーズ)
MVとしては2曲目に公開されたスピード感のあるナンバー。イントロのフレーズとソロでキーボードが活躍しており、こちらも初期からのファンはなかなか気に入る曲だろう。こちらも終始スピード感が衰えない。映像としては演奏してる部分とストーリー仕立ての映像を組み合わせてるパターン。 Mld.Spd.Key.
7-Hexed (ヘックスド)
アルバムタイトルトラック。こちらも疾走感溢れるメタルナンバーでサビでは転調するが、最後まで突っ走る印象。ツインギターのメインとなるメロディが良い。キーボードサウンドは奥行きを出す良い役割を果たしている。ソロでは弾きまくり。アウトロは本編の演奏がフェードアウトしてキーボードが響く、ちょっと不思議な展開。これはこれで面白い。 Mld.Spd.Key.
8-Relapse (The Nature Of My Crime) (リラプス〜ザ・ネイチャー・オブ・マイ・クライム)
ギターの活躍度の高いスピードメタルナンバー。速い曲がこれだけ続くのは初期の作品を彷彿とさせる。「ジャジャン!」というフレーズも聴けて古くからのファンは嬉しい。テンポの変化は多少あるが、最後までテンポは速い。 Spd.
9-Say Never Look Back (セイ・ネヴァー・ルック・バック)
若干テンポは抑え気味だがアップテンポのメタルチューン。ヘヴィなギターサウンドが特徴。キーボードは部分的ではあるが奥のほうで良い味を出している。アウトロの「ジャン」というのはなんともニクイ展開。
10-Soon Departed (スーン・ディパーテッド)
スロー〜ミドルテンポのヘヴィなナンバー。ソロではキーボードもちょこっと聴けるが、全体を通して活躍度は低い。
11-Knuckleduster (ナックルダスター 再録ヴァージョン)
2004年発売のEP「TRASHED,LOST & STRUNGOUT」に収録された曲の再録ヴァージョン。オリジナルのクレジットに「Knuckleduster」とある通りで、邦題で再録となってもいるが、特に原曲からの違いはないように聴こえる。スローテンポのヘヴィなナンバーで、当時はいまひとつという印象しか正直ないのだが、ここ最近の楽曲と比べるとまだ初期の色が残っていて、冷たいキーボードサウンドが印象的。
12-I Worship Chaos (live) (アイ・ワーシップ・ケイオス〜ライヴ)
ボーナストラック。前作のタイトルトラックのライヴヴァージョン。収録は2018年のフィンランド。中盤のテクニカルでスピーディーなソロは聴きどころ。全体としてはヘヴィなギターサウンドが特徴でキーボードはあまり聴こえてこない。 Spd.
13-Morrigan (live) (モリガン〜ライヴ)
ボーナストラック。こちらも前作からのライヴヴァージョン。2018年にスペインで収録。スロー〜ミドルテンポのヘヴィなナンバー。キーボードはイントロは重要な要素となってはいるが、全体としてはアクセント程度に。エンディングの歓声くらいでライヴ感は特に感じない。
14-Knuckleduster (remix) (ナックルダスター〜リミックス)
ボーナストラック。11曲目を大きくリミックスしており、正直原曲が分からなくなるほど。打ち込みというのか、デジタルっぽさが際立っており、NINE INCH NAILSやマリリン・マンソンを思い出す。3分20秒ほどでフェードアウトして、約30秒後にシークレットトラックのような短い曲が流れる。スローテンポでヘヴィではあるが、キーボードサウンドもあり、と。ただ短すぎて評価もしづらい。