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RHAPSODY OF FIRE(ラプソディー・オブ・ファイア)
イタリア出身の5人組。以前はRHAPSODY/ラプソディーというシンプルなバンド名だったが、アメリカでこの名前を使用するにあたって権利の問題が発生し、従来の名前の後にオブ・ファイアを付けて落ち着いた。ジャンルとしては難しいが、メロディックスピードメタル、または壮大な世界観からネオクラシカルメタルにも近い。ただ本人たちは「シネマ・スコア・メタル」と表現しているので、そんな呼び方もありか。中心メンバーはルカ・トゥリッリ(G)とアレックス・スタロポリ(Key)を筆頭に、ファビオ・リオーネ(Vo)、アレックス・ホルツヴァルト(Dr)というラインナップだったが、ルカ・トゥリッリが脱退し、自らのバンドを結成。「LUCA TURILLI'S RHAPSODY」という、なんとも遺恨を残すような名前を付けて活動。また、ファビオ・リオーネはANGRAの3代目ボーカリストとして活動中。
TRIUMPH OR AGONY (トライアンフ・オア・アゴニー) (6th/2006)

バンド名が改名されて最初のアルバム。ラプソディーから通算して6枚目のフルレンス。彼ららしい壮大なストーリーが描かれている。大規模なオーケストラも起用し、そのストーリーを盛り上げる造りにはいつも感服させられる。プロデュースはルカ・トゥリッリとアレックス・スタロポリに加え、HEAVENS GATEよりも最近ではKAMELOTなどのプロデュース業でお馴染みのサシャ・ピートが参加している。
1-Dar-Kunor (ダー・クノー)
短いながらも2部に分かれたインスト。アルバム全体のプロローグ。壮大な雰囲気は否が応でも期待が高まる。
2-Triumph Or Agony (トライアンフ・オア・アゴニー)
ミドルテンポで始まり、スピードが上がりアップテンポになる。彼ららしい曲とコーラスが楽しめる。
3-Heart Of The Darklands (ハート・オブ・ザ・ダークランズ)
ギターのテクニカルなイントロから始まる。途中で変調するなど、テクニカルな曲。
4-Old Age Of Wonders (オールド・エイジ・オブ・ワンダーズ)
フルートのイントロが美しい。民族音楽風の音も楽しめる。
5-The Myth Of The Holy Sword(ザ・ミス・オブ・ザ・ホーリー・ソード)
スローテンポで、彼ららしいコーラスが◎
6-Il Canto Del Vento (イル・カント・デル・ヴェント)
イタリア語で歌うスローテンポの曲。こういう母国語で歌う曲は個人的にはあって良いと思う。
7-Silent Dream (サイレント・ドリーム)
ミドルテンポの1曲。ちょっと地味か。
8-Bloody Red Dungeons (ブラッディ・レッド・ダンジョンズ)
スロー〜ミドルテンポで荘厳なムード、心地良いコーラスとらしい曲。ふと思ったが、ファビオの歌声はアングラのエドゥ・ファラスキに似てる気がした。
9-Son Of Pain (サン・オブ・ペイン)
スローテンポでしっとりとした雰囲気の曲。
10-The Mystic Prophecy Of The Demonknight (ザ・ミスティック・プロフェシー・オブ・ザ・デーモンナイト)
16分を超え、5部に分かれた壮大なスケールの1曲。ヘヴィなリフあり、ダーティな歌い方のスピードメタルあり、イタリア語のコーラスありと飽きさせない造り。
11-Dark Reign Of Fire (ダーク・レイン・オブ・ファイア)
前の曲から繋がっており、アルバム本編の最後を飾る曲。
12-A New Saga Begins (single edit) (ア・ニュー・サーガ・ビギンズ シングル・エディット)
ボーナストラック。民族音楽の雰囲気が漂う1曲。本編の10曲目の第1部を取り出したもの。
13-Defenders Of Gaia (ディフェンダーズ・オブ・ガイア)
アップテンポでギター、キーボードソロの速弾きがたまらない。ボーナストラックにはもったいない1曲。
14-Son Of Pain (italian version) (サン・オブ・ペイン イタリアン・ヴァージョン)
ボーナストラック。9曲目のイタリア語バージョン。