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GALNERYUS(ガルネリウス)ライブレポート

公演リスト

2012.11.25 SAPPORO
2014.11.16 SAPPORO
2024.11.10 SAPPORO

2012年11月25日(日) GALNERYUS 札幌公演

 「ANGEL OF SALVATION」に伴う全国ツアーの札幌公演。 会場はライブハウスで大きな会場ではないが、当日は8割から9割近くの入りだったように思う。 前述のアルバムの購入者は、封入されていたライブスケジュールの紙を持参すると特典映像が収録されたDVDがプレゼントされた。 その中身は「The Wind Blows(Bossa-Nova Version)」と「Still Loving You(Swing Version)」という2曲で、スタジオでリラックスした状態で収録されていた。ライブで本人達が話していたのだが、本当に気楽な格好で収録してしまったということだ。どちらもオリジナルを知らなかったため(後者はSCORPIONSのカヴァーかと思って見たら全然違った・・・)なんとも評価しづらいが、タダでもらえた物なのでそれだけでもありがたい。

 彼らのライブは初めて行ったのだが、最新アルバムの曲は全曲やるというのが定番らしく、今回も例外ではなかった。(ただし、アルバム本編の最後の曲はエンディングのインストのため含んでいないようだ。)これは、最新アルバムをしっかりと買って気に入ったというファン、さらには最新アルバムしか聴いてないがそれが良くて見に来たという人(私はここに含まれる)には非常にありがたい。ただし、最新アルバムはイマイチで、過去の曲を聴きたくて来たという人には不評かもしれない。もちろん過去の曲もやるのだが、この方式をEUROPETNTが今やるとエライことになるだろうなと思った・・・。

 最新アルバムのオープニングナンバーから幕を開け、最新作から数曲やった後、過去の曲を数曲やるという流れで進んだ。間のMCでは、バリバリ関西弁のSyu(G)のしゃべりには(関西出身と知らなかったため)驚いたが、さすがという感じで話は面白く、小野正利も雑談を含めながら楽しいトークを展開していた。演奏に関しては、もうベテラン(というと語弊があるか・・・)の域に近付いているだけあって、しっかりとした技術があり、CDで聴いたものと遜色なく、安心して聴けた。音響については素人だが、大きなトラブルもなかったように感じた。MCで観客に質問していたことだが、初めてではない人が多かったようで、曲を熟知しているファンが多く、非常に盛り上がっていた。

 ただ一つ注文をつけるとすると、最新アルバムのタイトルトラックでもある最後の曲は、あまりにも長すぎるように感じた。原曲が15分近くある曲だが、ライブではさらに長く演奏していたように思う。とても良い曲で好きなのだが、終盤の部分を延々と繰り返していたのは、正直「いつまで続くんだろう・・・」という気持ちになってしまった。この評価は分かれるとは思うが、私個人としては適度な時間でおさめてほしいと思った。

 それでも全体の満足度は高く、また札幌でライブがあれば是非観に行きたいと感じた。 今後はもっと大きな会場になるのか分からないが、あれだけ素晴らしい作品を作り、評判も良かったのだから、その可能性は充分にあるだろう。

 なお、以下のセットリストは東京公演のもので(一部誤りがあるかもしれないが)、概ね札幌公演と変わらないと思う。

SET LIST

  1. Reach To The Sky
  2. The Promised Flag
  3. Temptation Through The Night
  4. Lonely As A Stranger
  5. 終わりなき、この詩
  6. Stand Up For The Right
  7. Infinity
  8. Lament
  9. Hunting For Your Dream
  10. Metal Trigger
  11. Bash Out
  12. Destiny
  13. Departure!(encore)
  14. Future Never Dies(encore)
  15. Struggle For The Freedom Flag(encore2)
  16. Angel Of Salvation(encore3)

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2014年11月16日(日) GALNERYUS 札幌公演

 「VETELGYUS」に伴う全国ツアーの札幌公演。 会場は2年前と同じ会場で、当日は8割程度の入りだったように思う。 前作のようにアルバムの購入者への特典は無かった。

 定番となっている「最新アルバムの曲は全曲やる」というのは同様で、今回も例外ではなかった(アルバムのエンディングを飾るインストは同様に演奏は無し)。しかし、以下のセットリストをご覧いただくと分かるが、前作のツアーのときと異なり、頭から「ほぼ」全曲を最初に選曲し、残りの時間を過去のアルバムからやるという構成はかなり奇抜だった。コンセプトアルバムでストーリーに沿って全曲を収録順に演奏する「完全再現」はたまにあるが、そういうわけでもないのに・・・という点で驚いた。

 前回のレポートでも書いたが、最新アルバムを全曲演奏するというのは、新しいファンには非常にありがたい。古くからのファンは、もっと聴きたい曲があったのに、と不満に思うかもしれないが、この流れが定番となっているので、むしろ古くからのファンはそれを受け入れて観に来ているはずだ。しかし、今回のセットリストは前述の通り、最初に新作から全て順番を変えながらではあるが演奏したため、終盤は知らない曲が多く、エンディングも過去の曲だったため、自分のような最近のオリジナルアルバム2枚しか聴いていないような新しいファンには、多少消化不良に感じた。しかしながら、むしろその選曲は古くからのファンを大切にしている証なのだと考えると納得はいく。まぁ、昨年は過去の曲を現メンバーでリニューアルしたアルバムをリリースし、そのツアーもやっていたので、新しい「ファン」ならそれを聴いて、観に行っていれば、今回のライブも楽しめたはずなので、こういう感想になってしまうのは自業自得だ。

 今回も合間のトークは非常に面白かった。しかし、Syuがあまりしゃべらなかったのは意外に感じた。コンディションがあまり良くなかったのかな・・・。演奏に関しては、前回同様大きな問題もなく安定した技術でCDと遜色ないものが聴けた。ただ1か所、Attitude To Lifeのイントロだけ怪しかったようにも感じた。勘違いかもしれないが。

 また今回はサプライズでシングルカットされるAttitude To Lifeのカップリング曲を初披露した。曲のタイトルははっきりと覚えていないが、シングルの情報を検索したところ「My Faith」が該当するはずなのでセットリストにも載せた。ただ、こんなタイトルだったかな・・・もしかするとライブ時にはタイトルが仮のもので変わった可能性も。気のせいなら申し訳ない。

 これは自分の勘違いの可能性が高いが、ステージが前回よりも見づらいと感じた。もっと演奏している手元を見たかったので、残念だった(前方を陣取ればいいだけの話だが)。小さなライブハウスでは、ステージとの距離が近い分、ステージ自体はそれほど高くないため、仕方ないのだが、彼らほどの実力と人気(この規模で完売しないならしょうがないのか・・・)なら、もう少し大きな会場でやってもらいたいものだ。ただそうなると、チケット代も高くなってしまうのかと考えると、複雑な心境だ。余談だが、北海道にはなかなか海外のバンドが来ないなか、2015年3月にJUDAS PRIESTがZepp Sapporoでライブを行うが、そのチケット代がスタンディングで9,800円というのを見て、改めてガルネリウスのライブがお得に観られているのをありがたいと感じた。

 余談だが、今回のライブは日曜日開催だからだと思うが、16時30分開場、17時開演と早い時間だった。約2時間半というメタルとしては長い時間のライブだったが、終わったのは19時半頃。スケジュールの都合がつきさえすれば、早い時間開催というのは実はありがたい。

 なお、以下のセットリストは札幌公演のもので、ほぼ間違いはないはずだが、順序や、過去の曲は歌う前に曲のタイトルを言っていたのを記憶していたり、曲の記憶から調べたりと、一部誤りがあるかもしれないため、ご了承願いたい。

SET LIST

  1. Redstar Rising
  2. Endless Story
  3. There's No Escape
  4. Ultimatum
  5. The Guide
  6. Enemy To Injustice
  7. Vetelgyus
  8. The Judgement Day
  9. Attitude To Life
  10. Secret Love
  11. drum solo
  12. Bash Out!
  13. I Wish
  14. My Faith(encore)
  15. The Promised Flag(encore)
  16. guitar,keyboard solo(encore2)
  17. Rise Up(encore2)
  18. United Flag(encore2)

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2024年11月10日(日) GALNERYUS 札幌公演

 「THE STARS WILL LIGHT THE WAY」に伴う全国ツアーの札幌公演。 会場は定番となっているいつもの会場。個人の話をさせてもらうと、ライブに行くのをかなりぎりぎりまで悩み、公演2日前くらいにやっと決断した。チケットに整理番号が振られるのが当たり前となっているが、2日前というぎりぎりのタイミングで160番台というのはややショック。キャパシティを考えると半分を少し超える程度。東京ではもっと広い会場で、ソールドアウトになる公演もあるようだが、地方はここまで寂しくなるのか…。私自身も彼らのライブは約8年振り。新作に伴うツアーで、新作も素晴らしい内容なだけに残念。

 ライブの内容は相変わらずのクオリティで期待通りの素晴らしい内容。小野正利の良い意味でリラックスしたMCも個人的に楽しみの一つなので、それがあったのは嬉しかった。前回(レポートには無い)観に行ったときは、新作がコンセプトアルバムだっただけに、それがほとんど無かったのが残念だった。客の入りがやや寂しいことや、盛り上がりもやや熱度に欠けるように感じたが、そこはさすがプロ。小野正利はしきりに、いつも札幌は温かく迎えてくれる、一番声が出ている(歌ってくれている)というコメントを繰り返し言っていたのは印象的だった。また、アンコールで一人語りから他のメンバーを呼び入れる際に、「ガルネリウスの皆さんです」というのが笑ってしまった。自分は違うんかい!

 詳細なセットリストは不明な曲もあったのでリストでは載せないが、新作をほぼ全曲演奏していたと思う。これは彼らの定番。新作だけでもしっかり聴き込んでくれば十分楽しめる。新作以外では、United Flag、Ultimate Sacrificeといったナンバーを選曲。

 これからも札幌に来てほしいので、もっと多くの人に彼らの魅力が伝わってほしい。

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