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EVIL MASQUERADE(イーヴル・マスカレード)

4人組。ジャンルはネオクラシカル(様式美)ヘヴィメタルが1番妥当。中心となっているのはWUTHERING HEIGHTSにも所属していたギタリストのヘンリック・フリーマン(フライマン)。結成時のメンバーは他に元ROYAL HUNTのヘンリック・ブロックマン(Vo)、WUTHERING HEIGHTSやMANTICORAでプレイしたカスパー・グラム(Bs)、元SINPHONIAのデニス・ブール(Dr)という4人。その後メンバーチェンジを繰り返し、現在まで4枚のスタジオアルバムを発表している。なお3rdアルバムではMAJESTIC〜TIME REQUIEMやFIREWINDなど、仕事人シンガーとして売れっ子のアポロ・パパサナシオがシンガーを務めていた。

Mld ★☆☆
Spd ★☆☆
Key ★☆☆
Cla ★☆☆

関連アーティスト

firewind
majestic
royal hunt
space odyssey
wuthering heights
yngwie malmsteen

WELCOME TO THE SHOW (ウェルカム・トゥ・ザ・ショウ) (1st/2004)

WELCOME TO THE SHOWジャケット画像

デビューアルバム。専任のキーボードプレーヤーはいないが、全体としてサポートしているラーズ・ブートラップの他に、1曲ずつではあるが、なんとも豪華なゲストが参加している。ROYAL HUNTのアンドレ・アンダーセン、SPACE ODYSSEYやMAJESTIC〜TIME REQUIEMのリチャード・アンダーソン、元YNGWIE MALMSTEENのマッツ・オラウソンといった面々。クラシック音楽のフレーズを弾いている部分もあり、全体として様式美色の強い印象の作品。曲の長さもコンパクト(4分〜5分)なものばかりで聴きやすい。良い曲が多いのだが、歌メロ自体が弱いのは勿体無い。それでも、速い曲も適度にあるため、メロスピファンにもオススメ。また、リズム隊の二人はかなりの技巧派でそれを聴くだけでも楽しめる。

1-Intro(Ride Of The Valkyries / Grand Opening) (イントロ)

サブタイトルにもなっているように、ワーグナーのワルキューレの騎行がベースになっている、 アルバム全体のイントロダクション。インストゥルメンタルで、テクニカルなプレイを魅せつけている。 Mld.Spd.Key.Cla.

2-WELCOME TO THE SHOW (ウェルカム・トゥ・ザ・ショウ)

前曲から続く流れのスピードメタルナンバー。終始テクニカルなプレイが聴ける。変化も多い。 サビは勢いもあり、聴きやすい。 Spd.

3-The Wind Will Rise (ザ・ウィンド・ウィル・ライズ)

スピード感あるキラーチューン。高揚感があり盛り上がるサビはフックもあり、耳に残りやすい。曲全体としてはリチャード・アンダーソンがキーボードを担当しているが、中盤のキーボードソロはアンドレ・アンダーセンが弾いており、非常に彼らしいスピーディでテクニカルなプレイが聴ける。そのソロの終盤はおそらく二人のバトルとも言うべきツインキーボードが聴ける。 Mld.Spd.Key.

4-Oh Harlequin (オー・ハーレクィン)

アップテンポのメタルチューン。中盤では雰囲気が変わり、静かで荘厳なムードに。 Cla.

5-Surprises In The Dark (サプライゼズ・イン・ザ・ダーク)

アルバムのリーダートラックと言っても過言ではない疾走曲。盛り上がりのあるサビも良い。 その後の間奏では天国と地獄のメロディがあり、その後の流れが非常にカッコ良い。 けっこう弾きまくっているキーボードはマッツ・オラウソン。 Mld.Spd.Key.

6-But You Were Smiling... (バット・ユー・ワー・スマイリング)

ミドルテンポのヘヴィなナンバー。正直、これといったウリはないが、流れを作る上では必要な曲か。

7-Children Of The Light (チルドレン・オブ・ザ・ライト)

スピードメタルナンバー。中間の間奏ではベートーベンの第九をアレンジしている。 キーボードソロもある。メロディラインはなかなかカッコ良く、フックがある。 Mld.Spd.Key.

8-Lucy The Evil (ルーシー・ジ・イーヴル)

静かな出だしから、すぐに盛り上がっていくアップテンポのメタルナンバー。 変化が多く、テクニカルな要素も。

9-Badinerie (バディネリー)

バッハの管弦楽曲第2番をアレンジしたもの。ミドルテンポでリズミカルな曲。コーラスと器楽部分だけで歌詞は特になく、ほぼインスト。メインのメロディをコーラスで表現しているのはちょっとユニーク。 Ori.

10-Deliver Us (デリヴァー・アス)

全体を通して落ち着いた雰囲気のスローロックバラード。

11-Evil Masquerade (イーヴル・マスカレード)

バンド名のタイトル。スピード感溢れる序盤から、スカっぽいユニークな部分が入り、またメタルへ戻っていくという、忙しい展開の1曲。間奏の流れ、特に静かになってから盛り上がってくる部分は個人的に凄くお気に入り。 Mld.Spd.Ori.

12-Kimigayo Wa Chiyoni (君が代)

日本盤ボーナストラック。曲名を見れば分かると思うが、日本国国歌。 それをメタルっぽくアレンジしたインストゥルメンタル。個人的にはこれ以外で君が代をメタルバンドが演奏したものを知らないので、けっこう珍しいと思う。 Ori.

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